御在所岳・椿岩クライミングツアー

5/2の夜に家を出て5/6まで、大型連休を利用して御在所岳と椿岩をクライミングツアーで愉しんだ。

 

メンバーはいつものかみさん。

 

大渋滞を見越して21時頃には家を出たが、断続的な渋滞が続き、愛知県に入ったところではSAなどどこも満車で、休憩ほとんどなしで道の駅菰野に4時過ぎ着。

登山道の分岐から見た藤内壁

短い仮眠の後、どうにか空いていた駐車スペースを見つけて裏登山道をたどった。

藤内壁へのアプローチは勘でオンサイト(だいぶ前に行ってるけど)できた。

 

分岐出だしでハイカーがついてきてしまって戻ってもらったが、考えなしのハイカーたちには驚いた。

2ルート Ⅳ

この日は藤内壁の一の壁でも軽く登り、中尾根ルートの偵察ができればよいぐらいに考えていて、その通りになった。

意外に人手は少なく、2組の2人組がいるだけだった。

終了点から見た中尾根(見えているのはツルムなど一部)と前尾根(右側)

 

その地元クライマーとおぼしき人たちが「カラス!」と過剰に騒ぐので、何事と思ったら、荷物の管理が適切でないとカラスが巧みに食料等を持って行ってしまうとのことであった。

 

学習代としておにぎり1個とチョコ小袋を持っていかれた。

2ルートを楽しく登るかみさん

天気よく、ルートは易しい。

気持ちよく登れた。

一の壁は終了点から歩いて降りられる 四日市方面の市街地がよく見える

終了点から歩いて、もしくはクライムダウンで降りられるようだ。

ダイレクトルート Ⅴ

中尾根の取付きを偵察し、この日は終了。

 

5/4はメインの狙いだった中尾根ルートにトライ。

4時半に起きて、6時過ぎには駐車スペースに。

 

前日に荷物の大半はデポしておいたので、アプローチは楽できた。

偵察してあったのでスムーズで、8時過ぎには登り始めた。

中尾根 P4の1P目 Ⅴ

コンディション良好。

気分良く登り始める。

中尾根 P4の2P目 Ⅴ



中尾根 P3 Ⅴ

前半の登りは易しめのフェースクライミングでクラックはプロテクションで用いることが多い印象。

 

もちろんジャミングするところはあるが、多くはない。

中尾根 P3を登るかみさん

 

ツルムのコルへ懸垂下降する

ここでカムはリュックにしまって担ぐ。

出だし用にあぶみを出す。

P2の1P目の出だしはあぶみを使う 思ったより簡単にのし上がれた

他の行き方もあるようだが、あぶみが一番楽で省エネだと思えた。

1歩微妙なのがあったが、あとはⅣの登りでイージー

気持ちの良い景観で、2ルンゼを挟んだ隣の前尾根を登るクライマーもよく見える。

かみさんも余裕で登ってくる 後方一の壁にはたくさんのクライマーが見えた

 

P2の2P目 Ⅴ 2か所思い切りがいるところがあったが楽しく登れた

出だしのデリケート乗越とおにぎり下の右上箇所でのガバフェースは思い切りがいったが、楽しく登れた。

 

オプション扱いのP1だったが、とりあえず取付きを懸垂下降して観察してみると登れそうに見えた。

 

そこでトライする。

P1 Ⅴ+ 出だし

 

核心部分はいいところにボルトが入っていた

 

核心を越える 気合のひと声が出たが余裕あった

 

終了点に到達 なかなかに長い

 

かみさんも頑張って登る

念のためP1の終了点から上も見てみたが、もうルートになるような部分はなかった。

先行はもちろん、後続もなく、結果的には貸し切りで完登できた。

 

全ピッチオンサイトでの完登。

 

カムは4番1本、3番から0.4までは2本ずつ相当、ヌンチャク5本、アルパイン2本、スリング複数でちょうどよかった。

靴はスコーミッシュでも使ったTCプロ旧型。

十分だった。

グレードはどこも妥当で、自分には程よい感触だった。

 

50mダブルでP1取付き付近まで降り、そこからやはり50mダブルでマイナス滝上に降りた。

ツルムのコルに向かうため、小滝から降りるところで微妙なところがあったが、何とかクライムダウンできた。

 

ツルムのコルまで少し登ってそこから懸垂下降すると、朝通った中尾根バットレス基部からの取付きアプローチ出口に至る。

ツルムのコルから1ルンゼ右俣をダブルで懸垂下降する

 

昔から気になっていたモンキーフェイスに力を振り絞ってトライする。

かつては5.10aだったようだが、今は5.10cにグレードアップしている。

P3・P4北面 モンキーフェイス 5.10c

左上部分のあまりの難しさに、上からまわってセットしたTRで確かめるのにとどまったが、悔いはない。

目標のルートにとにかくも触れた。

 

食事もとらずに15時過ぎになっていた。

 

兎の耳岩より市街地方面を望む

5/5は小岐須渓谷の椿岩でフリーを楽しんだ。

 

アプローチは10数分と近め。

マタ・マタ 5.9?

他の5.9が使用中だったので、空いている5.9に取付いた。

ところがとても悪く、1本目だが後を考えて無理せずテンション入れた。

 

このルートは、トポには5.9となっていたが、5.10cはあるようだ。

他の登れるクライマーもテンション入れていた。

 

マリエンタール 5.10b MOS

☆☆ルートだけあって、気持ちよく登れた。

初見ではちょっと怖かったが。

かみさんもTR後1撃でRP

2つ目の☆☆ルートで、オンサイトを逃したものの、TRでムーブを固めることができた。

行けそうだと思っていたが、下部核心でテン山となってしまった。

 

かみさんから「はまりモード」になっていることを告げられ、潔くあきらめた。

棠記飯店 5.10b

悔しいが、それも実力のうち。はまると体力と時間を浪費する。

 

マタニティー 5.9 FL

気を取り直して、帰る間際にエリアでいちばんやさしいであろう1本登って椿岩に別れを告げた。

 

登山道と岩場の分岐は明瞭

5/6は最終日。

疲れや帰りの運転を考え、ロープウェーでの御在所岳訪問にとどめた。

運良く、ここまで天気がもったものだ。

 

雲が迫り、これはこれで迫力があった

 

山頂まで降りて登るリフトを使う

 

望湖台からは琵琶湖が見えるという

 

景観の多様さを示す道標

 

61mの鉄塔は日本一という この日は雲の中

 

湯の山温泉とその奥の市街地がよく見える

 

名古屋でステーキを食べる

名古屋のステーキ、全部込みで1人1300円。

安い。そして、うまい。

 

スタンダードなら1000円。

名古屋らしい、合理的なステーキ屋であった。

 

新名阪~伊勢湾岸道~第2東名で帰路に着く。

往き程の渋滞はなく、いつもの週末ぐらいで拍子抜けした。

 

18時半頃には帰宅できた。