日向和田ミニハーフドーム

4/20に日向和田ミニハーフドームでトレーニングと称して遊んだ。

メンバーはかみさん。

 

岩頭にある「ハーフドーム」に見える突出部

ここに来たのはずいぶん前の2010年5月のこと。

ごくまれに話の中で触れられることはあっても、意識の中に浮かばないくらいのエリアであった。

 

すぐそばを多摩川が流れる

11時前頃に岩場着。

久しぶりの訪問であったが、すんなりとアプローチできた。

 

思った通りのこじんまりとした岩場だ。

ルートは7本あるとされ、高さは5~6mくらいのハイボールサイズであろうか。

 

競合するグループはおらず、貸し切りで利用できた。

川が近いため、カヌーやラフティングの人たちはいくらかいた。

 

右クラック5.9をオンサイトで登る

このエリアは基本トップロープで登るところではあるが、左右に1本ずつあるクラックルートはNPを用いればリードで登れるものとあたりをつけていた。

 

昔訪れた時は真ん中のルートを1~2本触っただけだったと記憶しているので、おそらくオンサイトトライであろう。

 

短いのもあって楽しくオンサイト成功できた。

カムはこの短さに4本も入れたが。

 

終了点は繁茂する木から好きなようにとれた。

4月ではあるが、岩頭部はもう藪っぽい。

 

左クラック5.6もオンサイトトライ

勢いあるまま左端の短いルートもリードで登る。

これはやさしく、またロープを使うようなスケールでもない。

 

こぶとりじいいさん5.9

その後、終了点を少しづつ適正位置にずらしながら左から右にルートをトライする。

もちろんTRでだ。

 

謎のRCCボルトやハーケンなど、あるにはあるが、落ちない自信があればどうぞといったおもむきだ。

 

トップロープの設置は楽

左端からすぐに岩頭部に歩いて行けるため、TRの設置はすこぶる楽だ。

いいところに木が生えているので、好きなように張れる。

 

中央のライン、「ランナー」5.10と「ウォークマン」5.10-はなんとなくムーブはわかったがつながらなかった。

短いとはいえ、10台とは思えない要素があるように思えた。

 

日向和田ミニハーフドームの全体はこれだけ

2人で7本全てに手を付けると16時近くになっていた。

貸し切りで遊べて満足できた。

 

岩頭部から見た多摩川

日が傾いた頃から少しずつ虫が気になるようになってきた。

今シーズン初の虫刺されに見舞われ、露出した部分があちこちかゆい。

 

岩頭部の「ミニハーフドーム」と取付き部

帰り際に人の手が加わった妙な石が気になった。

よく見ると、かのヨセミテ・ハーフドームに見えなくもないではないか!

 

これは発見であった。

どこをどう見てもハーフドームらしいところが全くないのにこの名称が不思議であったが、これで得心できた。

 

帰路はヤギが草を食む施設の横を通って駐車場に向かう。

駐車場までは15分くらい。

 

最近できたばかりの梅ケ谷トンネルを利用して、日の出町のつるつる温泉に立ち寄る。

トンネルを利用すると青梅との距離がとて縮まる。

 

日が長くなったことを実感して家路に着く。

この後、ブユに刺されたところが腫れて、かゆみに苦しむこととなった。

川乗谷の岩場 ヤマネコロコロ

4/14(日)にかみさんと川乗谷の岩場の「ヤマネコロコロ」5.10bでトレーニングをした。

 

昨年もこの時期に当地を訪れ、最もやさしいと思われる「セイリング」5.9(この時見たらハンガーがとられて登れなくなっていた)をオンサイトで登った。

 

「ヤマネコロコロ」はその時目にして、次の機会は登ってみたいと念願したルートだった。

 

ヤマネコロコロ 5.10b 全景

とはいえ、先週PUMP川口でのジムトレが久しぶりのクライミングとあっては、このロングルートを早々登れるものではない。

 

よくよく考えた上で、TRでのトライとすることにした。

そのTRの設置も、けっこう命がけな作業を要しそうであったが。

 

ヤマネの塔の側壁より岩頭をめざす

フィックスロープが張られたヤマネの塔の側壁を登る。

ちょっとしたクライミングより緊張する。

 

何せフリーソロ状態で垂壁をゴボウで登るのだから。

フィックスに頼りすぎることなく、クライミング仕様で登る。

 

懸垂下降で終了点に降りてTRをセットする(赤〇の中)

なんとか岩塔に達したが、ブッシュもあり「ヤマネコロコロ」の終了点は見えない。

当たりをつけて斜面の際に生える木から懸垂下降し、数mで終了点に達する。

 

セット完了後はロワーダウンして地上に降りた。

もう何やら達成感を感じてしまっていた。

 

まずはかみさんから

かみさんが先にトライ。

核心と思われる出だしこそ手こずるが、その後は思い切った登りでぐいぐいと上へと登って行った。

 

完登したかみさん

上の核心、5本目のところはリーチもあってか苦戦したが見事にトップアウトし完登。

初見の登りであったが、素晴らしい登りであった。

 

私もTRでトライ ここが核心部の抜け口

続いて私もトライ。

かみさんの登りを見て、ガバホールドが多いことを聞いていたので最初に見た時の緊張感は少なくて済んだ。

 

しかし、出だしはTRならではのきわどい登りでクリップ動作はまるでできなかった。

それにガバホールド多めとはいえ、足はデリケートだったりするし、何より長い。

 

20m前後と思われるが、この長さは久しぶりだ。

 

ノーフォールでトップアウトはできた

ホールドやムーブがわかると実に気持ちがよい。

こまめにレストポジションがあるのも良い。

 

出だしこそ渋いが、その後はフリークライミングの良さがぎゅっと詰まったような、素晴らしいルートであった。

出だし以外は適正グレードだ。

 

2回目はリードでと思ったりもしたが、時期的に安全第一であるべきだし、出だしは自信がない。

 

後方の新緑や山桜がきれいだった

 

ここでしくじると怪我につながることを考え、迷った挙句に2回目のTRとした。

そしてこの判断は正解であった。

 

出だしでテンション入り、リードでの成功はおぼつかなかったであることが分かった。

少しばかりよれていたのもあったし。

 

今回はトレーニングと割り切って、2登のみで終了した。

いろいろな意味で成果はあったと思う。

 

それにしてもリードなしでクライミングを終了してしまうとは衰えたものだ。

 

青梅の市街地では調布大祭が開催されていた

青梅の市街地に出ると調布大祭が開催されていた。

昨年もこの時期にこのあたりを通りかかり、その賑わいに目を奪われたものだ。

 

各町の山車・神輿が集まって、通りを練り歩いている。

東京とはいえ、青梅の地域性を垣間見ることができる催しだ。

 

幹線道路は通行止めとなっていたため、う回路をたどって帰路に着いた。

念仏山~弘法山~サイゼリア ハイキング

4/6にK師匠、Y田さんとともに吾妻山~念仏山弘法山のハイキングからのサイゼリヤ イオン秦野店に至るハイキングを楽しんだ。

今回は自分が最若年者だ。

 

今回はかみさん欠席。

山の行程は2022年の4月にもたどっている。

 

仏山から見えた市街地

鶴巻温泉駅へ9時に集合し、そのまま登山口をめざす。

天気曇りで安定しており、登山者は多そうに見えた。

 

仏山の山頂とされるところ

よもやま話や雑談をずっとしながらゆっくりと歩く。

いつものことだが、K師匠の話は途切れることがない。

Y田さんは高齢だが、安定した歩調でさすがであった。

 

足元はぬかっているところが多く滑りやすいが、歩きにくくもない。

吾妻山からは市街地や江の島がよく見え、その後も所々で眺望良好な場所があった。

 

11時過ぎには念仏山に着く。

Y田御大がおもむろに弁当を食べ始めたので、そのままランチタイムとなる。

 

弘法山の鐘楼横で休憩

同じような調子でのんびりと歩を進め、12時過ぎには弘法山に至る。

ここは人が多いところではあったが、ゆっくりと休憩した。

 

見ごろを迎えた満開の桜がいっぱい

下山は相応の人と行き交う緩やかな道をたどる。

桜は見ごろだが、混雑するまでの人はいない。

 

桜もいいが、菜の花もいい

下山からの目的地は「サイゼリヤ イオン秦野店」。

K師匠お気に入りの低価格ワインや値頃で美味しいおつまみが手に入るゆえだ。

 

想定と違うルートになったようだが、小1時間ほど歩いて14時半頃には到着した。

楽しくおしゃべりし、散々飲み食いして1人1500円とは正直驚いた。

 

15分ほど歩いて秦野駅へ。

18時前の快速急行に乗るとあっという間に新宿に着いてしまった。

 

楽しい時間は短く感じるものだ。

 

岐阜 金華山・岐阜城

3/29(金)から3/31(日)まで岐阜を旅行した。

岐阜といえば信長の岐阜城だ。

 

JR岐阜駅前の金の織田信長

29日は一人で岐阜かかみがはら航空宇宙博物館を訪ねた。

ここは以前から機会があれば一度は訪れたいと思っていたところだ。

 

三式戦闘機「飛燕」

電車とコミュニティーバスを乗り継ぎ、ようやくたどり着いた感であったが展示物はどれも見ごたえがあった。

 

航空自衛隊で使用された航空機や宇宙開発の資材が一堂に展示されていた

春休みとはいえ、それほど来場者もなくじっくりと見学することができた。

 

3/30はかみさんと合流して金華山のハイキングで岐阜城をめざす。

往時をしのぶためにも、大手口の七曲り登山道から登る。

 

金華山の山頂部にそびえ立つ岐阜城

のんびりと歩いたつもりだが、コースタイムの60分よりはかなり早い40分足らずで岐阜城天守に達する。

 

石垣部に猫がいて驚いた

さすがにロープウェイで行ける観光地とあってそこそこの人出であった。

天守は観光施設と展望施設になっており、意外と楽しめた。

 

天守の最上部から長良川方面の景観

下山は「めい想の小径」から下る。

観光道ではなく通常の山道であったが、一般の観光者風の人たちが多く少し驚いた。

 

かなりきついことだろう。

 

「めい想の小径」途中の開けた場所にて

下山した先は山麓城主居館跡で、織田信長の接待場として用いられたという建物群の跡地に至る。

 

最近の発掘・研究によりその壮麗さが明らかにされつつあるようだ。

 

山麓城主居館跡は壮麗な往時へと想像を掻き立てられる

下山後は昼食をとり、岐阜市歴史博物館などに行って観光してから宿に向かう。

 

有明の月と金華山岐阜城

翌日も晴れて、岐阜城が良く見えた。

金華山岐阜城が地域のシンボルであることがよく分かった。

雨降りの合間に 城山南璧

3/24(日)に城山南璧で遊んだ。

メンバーはかみさん。

 

城山南璧のスラブルートを登る

昼前の降雨予報が出ていたので、2~3本登れればいいと思ってのクライミング

このところの腰痛もあり、たいして登れないことはわかっていた。

 

なんとか落ちずに完登

前日の夕方まで降っていたこともあり、壁はしっとりしていた。

ライミング中は集中していたおかげか、痛みはさして気にならなかった。

 

かみさんもリードで登る

今にも降りそうで、時間優先で登りに徹する。

TRでもけっこう楽しい。

 

すぐ左はTRで登る

外形スタンスなどスメアは湿っていてけっこう滑る。

砂というか土というかが壁全体に乗っていて、ぬめりを誘う。手も汚れる。

 

グラシアス 5.9かな?

10時半ごろには降り始めとなる。

早々に撤収し、岩場を後にする。

 

伊豆のへそで買い物後、そのまま帰宅の途につく。

 

 

城ケ崎フリー オーシャン・ファミリー

3/16(土)と17(日)に城ケ崎にてフリーで遊んだ。

メンバーはいつものかみさん。

 

オーシャンエリアにて相模湾をバックに

土曜日はつい出が遅くなって、いがいが根への到着は遅くなってしまった。

いつものことだ。

 

かんのん辺りを考えていたが、人出があったためオーシャンにした。

1グループいたが、原人エリアあたりを登っているようで人気はなかった。

 

ボクサー 5.10aを登るかみさん

この日はTRで「イソヒヨドリ」と「ボクサー」だけ登って終了した。

 

ノーテンで登りきったかみさん

よく日曜日は、橋立駐車場が空いていたのでここに停め、ファミリーに向かう。

この日は風が強く、風が抜けるこのエリアでの滞在はなかなか。

 

お客さん満載で、どこも空いてはいない。

それでも波打ち際のルートはさすがに空いており、ここをトライすることにする。

 

シーライン 5.7をフラッシュして懸垂するかみさん

「シーライン 5.7」はファミリーにまだあった感のあるオンサイトトライができるルートだ。

足元まで波が寄せていたが、かまうことなくトライして、低グレードなれどオンサイトできた。

 

短いがいいルートだと思った。

早春の波が穏やかな時しか登れないらしい故、ラッキーだったかも。

 

取付きには波が迫っていた

どこも練習状態で、空きそうもないので隣のプールロックガーデンに移動する。

観光客に憚りながらも、1本だけ登る。

TRラインは数本ありそうだったが、やめておく。

 

プールロックガーデン 5.7を久しぶりに再登

ここは日差し強く穏やかで、ランチにはもってこいだった。

記念撮影などして早くも帰路に着く。

 

対岸に先ほどまでいて登ったファミリーのシーラインが見えた

ほとんど登っていないし、登れる自信もない。

が、こういうスタイルも今の自分にはいいのかもしれない。

赤城山(黒檜岳・駒ヶ岳) 雪山ハイク

3/9(土)に赤城山(黒檜岳・駒ヶ岳)を登った。

メンバーはかみさん。

 

1月に視界のない中、同じ赤城山域の長七郎山~地蔵岳を登ったが、今回は猫がらみで「猫岩」を通る黒檜岳と駒ヶ岳を巡るコースとした。

 

駒ヶ岳山頂付近より見た大沼

駐車場は大沼に近いおのこ駐車場に停める。

渋滞などで到着が遅くなったこともあり、出発は9時半過ぎと遅めであった。

 

大沼の結氷は薄くなっていた  右奥、赤城神社

10時少しすぎに黒檜山登山口で支度を整え、登りだす。

トレースから見ると、そこそこ人は入っているようだった。

 

序盤の傾斜はそこそこあった

予報通りに風は強く、気温も-7~-10℃ぐらいで、体感温度は低かった。

手が冷たくなるので手袋を外しがたく、スマホでのチェックはできるだけしたくなかった。

 

猫岩あたりでも景観は良い

それでも、登るにつれ体は温まり、血が巡って指先のしびれも引いて行った。

雪山でありがちなオーバーヒートに陥ることなく、至極快適な心地となった。

 

何が猫かわからない猫岩

トレースはばっちりで、アイゼンを履いていれば足元の不安は全くない。

ほどなく「猫岩」に着くが休むことなく先へ進む。

 

つまらないことだが、これで今季の「猫」がつく山シリーズは3つ目の踏破になった。

計画の伏線は「猫」だった!?

 

開けたところで大沼や地蔵岳がきれいに見えた

所々で景観が開けたが、強い風であまりゆっくりしたくない心境だった。

 

寒風に耐えられる、学生の頃に使っていたバラクラバが頼もしい。

その他の着衣のコーディネイトと合わせ、我ながらナイスな選択だ。

 

雪の樹林も美しい

昨夜来の降雪もあってか、樹林に雪がついていてなかなかに美しい。

傾斜はそこそこあり、ひたすらに頑張って登る。

 

黒檜山山頂

コースタイムで2時間は登るものと思っていたところで、11時過ぎには山頂に達してしまった。

ちょっと拍子抜けした。

 

黒檜山の尾根はなだらかで、好展望の場所まで移動する。

 

黒檜山北側の絶景スポットとされるところからの大沼

風が相変わらずで、ガスも出たり晴れたりで好展望とはいかなかったが、垣間見えた展望でも十分であった。

 

黒檜山南側の絶景スポットから見た大沼、小沼、地蔵岳

トレースばっちりのルートを南下し、駒ケ岳をめざす。

途中、60歩で立ち寄れる絶景スポットに行ってみる。

 

前回巡った小沼や地蔵岳が良く見えた。

 

駒ヶ岳に向かう途中からよく見えた小沼、長七郎山、地蔵岳

途中の樹林が途切れたあたりからは一層よく展望が利いた。

目指す駒ケ岳はそれほど遠くないことが分かった。

 

鞍部から駒ヶ岳の登り

思った以上になだらかで、気持ちよく雪上歩行を楽しむ。

登りの前で少しだけこの日初めての休憩をした。

 

駒ヶ岳山頂

駒ヶ岳山頂からは少しずれて樹木を避けると展望が良い。

南側は関東平野が一望でき、西側には大沼の全体が良く見えた。

 

駒ヶ岳山頂付近から見た大沼

寒いのと狭いのに後続が来ていたのとでゆっくり休むことなく先へ進む。

 

駒ヶ岳南側の断崖 雪庇がいくらかできていた

南側の平野部は当然に雪はない。

朝方は前橋でも雪が舞ってはいたが。

 

鉄階段の下山路を下り始めると、30分とかからず道路の終点に着いてしまった。

そこから駐車場はすぐ。

 

思ったよりずっと早い終了だった。

車内で行動食を食べ、帰路に着く。

 

関越道の上里SA手前から見えた赤城山

途中で富士見温泉見晴らしの湯とその隣の道の駅に寄る。

汗を流して軽く買い物し、そのまま前橋から高速に乗る。

 

途中、お互いに眠くて運転を交互に変わる。

さしたる渋滞もなく、18時前には帰宅できた。

 

今シーズンはなぜか雪山に惹かれた。

以前は億劫に思えていたが、手鹿なところでもやってみると素直に楽しい。

 

これも終わりが近いからなのか。

来シーズン以降も、体と道具が使えるうちはもう少し雪山を楽しみたいものだ。