8/1(土)~7(金)で北海道のメジャーな山を巡る旅をした。
メンバーはかみさん。
事の発端は昨年同様に安い航空券が手に入ってしまったことにあった。
今回は旭川空港を起点にした。

トムラウシ山

姿見池に映る大雪山・旭岳
8/1は遅い便である上に羽田の混雑で出発が遅れ、旭川到着は19時20分頃となった。
レンタカーを借りて、美瑛のホテルに着いたらすぐ買い出し。
この日は寝るだけだったが、ホテルであるのでよく寝られた。
すぐ隣が道の駅で、たくさんの道外からの車が車中を泊していた。

十勝岳温泉駐車場登山口
翌2日は十勝岳温泉駐車場をめざす。
ここから富良野岳を登るためだ。

後方に噴煙が見える
混む駐車場ということで、ホテルの朝食をパスしてカップ麺をすすっての出発だった。
おかげで7時過ぎには着くことができ、ギリギリ通常に停めることができた。
もともとは十勝岳を計画していたが、6月に噴火警戒レベルが1から2に上がって行けなくなってしまった。

入山規制を知らせる看板
とはいえ、もともとトムラウシ山に向けた足慣らしの意味もあったので、むしろオーバーワークにならず程よかったかもしれない。

禁止区域への道には規制線が張られていた
最もシンプルなルートを選んだ。
ピストンではもったいないので、三峰山を経由する周回コースとした。

地獄谷 左後方に夫婦岩
割となだらかな道を進むと荒れた沢を渡り、トラバースっぽい登り道になる。

遠くに富良野岳が見える
道はよく整備されていた。
季節がよく人気の山とあって人は多めだ。

エゾシマリス
所々できれいな花も見かけるようになった。
そうこうするうちに富良野岳分岐に着く。

富良野岳分岐
ここから本格的な登りが始まるが、高山植物の花々が彩る楽しい道が続く。

斜面には無数の花々
花を愛でるうちに山頂に至る。
10時過ぎくらいであった。

富良野岳山頂から見た旭岳(十勝岳温泉では独立岩ともいうらしい)
山頂は広めで、大勢の人が休んでいた。
ガスが出ているのもあり、ゆっくり座ることもなく下山に入った。
下山しだすと間もなく雲が右から左へと流れだし、一気に視界が開けた。
上ホロカメットク山や十勝岳を目にすることができ感激した。

ガスがとれ十勝岳方面の視界がきくようになった
富良野岳分岐から三峰山方面に尾根伝いに進む。
こちらにルートをとる人は極端に少なくなった。

上富良野山~上ホロカメットク山への尾根道
上り下りはあるものの清々しい尾根道だった。
人が少ないこともあり、静かな歩きとなり幸いだった。

目の前の上ホロカメットク山は規制されて行けない
上富良野山までは行けたが、そのわずか先にある上ホロカメットク山へは立ち入りを規制されていた。

富良野岳方面を振り返る
振り返ってみるとなかなかの眺望だ。
道々の高山植物と合わせ、良い山に来たと思った。

上ホロカメットク山の西側は別世界の様相
D尾根をたどって下山する。
火口方面の様相はこれまでと一変して激しく切り立った荒涼とした世界だ。
化け物岩と言われる爆発的噴火か浸食でできた顔面のような崖を目にする。
安政火口と合わせてここが火山であることが視覚的に理解できた。

富良野岳行程
ほどよく歩けて満足した。
この日は十勝岳温泉に泊まった。

宿にあったヒグマのはく製
話題のヒグマはこの辺りでは見かけないとのこと。
記念撮影だけした。
温泉は2種類の湯が楽しめてとても満足した。
露天風呂からの眺望も素晴らしかった。
8/3は移動&レスト&観光。
十勝岳望岳台へ行ってから白金青い池へ行ってみた。

白金青い池
ここにきて「THE北海道の観光地」というのが分かった。
大きな駐車場にバスや車がぎっしり入り、半数以上が外国人で所在なく歩いている。
池自体は川をせき止めたことによる人工の所産で、自然物ではない。
きれいではあるが騒々しい。
1000円の駐車場!から早々に立ち去った。
移動先として十勝清水をめざす。

上下にたわむまっすぐな道
道すがら北海道らしさを堪能する。
アメリカンな道、一瞬新潟津南で見たが本州にはなかなかない。

ずっとまっすぐな道
昼食は人気店はもとより外食は混むので避け、コンビニで冷やし旭川ラーメンを食べた。
富良野という地域が上や中から南まであり、とんでもなく広いことに驚いた。
狩勝峠越えの道は高速並みに走りやすい国道で、ドライブも楽しめた。
いよいよ8/4はトムラウシ山のアタック。
昔はクワンナイ川を遡行してから登ろうなどと考えたこともあったが、今やそんな気力はない。
十勝清水を3時過ぎに出て、ダートの林道を経て登山口に着いたのは4時半過ぎ。
既に多くの登山者が出発しているようであった。

トムラウシ短縮登山口 熊スプレー持参
思ったより駐車場は空いていて余裕で停められたのは良かった。
全日良好な天候や虫がいないことと合わせてラッキーだった。
5時頃出発。
コマドリ沢分岐まではぬかるんだ箇所がところどころ合ったものの歩きやすく、普通の道だった。

コマドリ沢に残る雪渓
コマドリ沢分岐で初めてカタダインの浄化装置を用いて水をろ過して補給した。
たっぷりと水分補給をしてから出発、ここからが登山だと思った。
雪渓がワンポイントだと覚悟していたが、思った以上に少なく小さな様相だった。
この辺りまでは日光の直射がなく、割と楽に進めた。

ゴーロから先は陽射しを浴びる
ゴーロ帯に出たあたりで陰はなくなり、日射しをまともに浴びることになる。
とはいえ、いくらか過ごしやすい気温で助かった。

前トム平までもう少し トムラウシ山が見えだす
前トム平が近づくとトムラウシ山が見えだす。
この辺りまでに早出の先行グループの多くを抜かした。
登山は競争でないので、自分たちのペースを守るように心がける。
前トム平からは冷えや日焼けを考えて長そでシャツをまとった。

ゴーロ帯は岩慣れしていると楽
随所にゴーロ帯や岩の通過を強いられるところがあった。
岩慣れしているとさほど時間はかからないが、歩行を中心とした登山をしている人には少し難儀なところだと思った。
整備された登山道にあって、前トム平から先が高難度とされている所以はこの露岩の処理にあるようだと得心した。

「トムラウシ公園」に向けて下降する
尾根を越えると正面にトムラウシ山の雄姿が目に飛び込んでくる。
雪渓やいくつもの池と合わせて素晴らしい景観だ。

トムラウシ山(多分右側)の雄姿
「トムラウシ公園」とされるところは見どころ満載。
降り切った平らな地には水が流れ、色とりどりの高山植物が花を咲かせた天国の原風景のようなところだ。

道端に色とりどりの高山植物が咲き乱れていた
ここまで花にあふれた山岳地も少ないのではないだろうか。
ある一帯にかたまってはいたが、ボリュームがあって見ごたえがあった。
花のこと間全くの門外漢だが、美しくも儚く貴重であることだけは分かった。

南沼と山頂との分岐は目の前
分岐から先は傾斜が増し、ひと踏ん張りが必要だがペースは落ちない。
岩を伝うように登る道にも時々花を目にすることができた。
9時50分頃登頂。
広い山頂部だが、そこそこの人出だ。

山頂から見た北沼方面 遠く市街地も見える
市街地が見えるせいか、携帯の電波は入っていた。
順番を待って記念撮影をする。

登頂記念 背後には旭岳(左端)
直下の岩陰で陽を避けながらゆっくり行動食をとり、絶景を確認して下山に入る。
正直、山の名前などよくわかっていないが、快晴のため相当の展望があったと思う。

下山途中で見えた大きな池(沼)はドラゴンアイのようにも見えた
下山も快適であった。
ピストンであるので登路と同じ景色のはずだが、下山ならではの視界が開けていてまた愉しい。

花畑と岩のコントラスト 後方の岩は見る角度によって形が異なる
花においては同じような写真を撮りまくってしまう。
心地よく、いいタイミングで訪れたということであろう。
季節やタイミングによっては当然非常に厳しいところだ。

前トム平でトムラウシ山ともお別れ
順調に歩を進めることができた。
膝痛や熱中症もなく、調子を崩さないでいられたのは幸いだった。

コマドリ沢分岐でのろ過作業
今回のために用意した浄水器、確かに役立ったと思うが、コスパとしては非常に高くついた。
計算するのはやめておいたが。
14時50分頃、駐車場着。
10時間近い山行は、よく考えたら沢登りなどで普段からやっていることだった。

トムラウシ山行程
この日はトムラウシ温泉に泊まる。
この宿も極上のすばらしさであった。
翌8/5はまた移動&レスト&観光。

帰路にかみさんが見つけた 鹿牧場か?
新得町の行政名では富村牛でトムラウシというらしい。
熊との付き合い方に真剣みが感じられた。

山の交流館とむらにて
とりあえず新得町の名物であるそばを食べに行く。

一面に広がるそば畑
観光客相手とはいえ、丁寧な作りでなかなかおいしかった。
ちゃんとした名物を初めて食べた。
この日は十勝清水に泊まるため(天候により入れ替えできるようにするため)、周辺を観光した。

然別湖の湖底線路
界隈で唯一の天然の湖である然別湖に行ってみた。
さびれた温泉地になっていたが、「湖底線路」のところはいくらか賑わっていた。
結氷に合わせて船を上げ、また戻すためのものと知ればなんのことはないように見えてしまう。

扇ヶ原展望台にてボルダーの真似
早めに十勝清水に戻り、あすなろファーミングでさっぱりしたソフトクリームや牛乳を楽しむ。
やはり乳製品は高いがうまい。

十勝清水の名物「ホルジン」
夕食は名物とのことで「ホルジン(ホルモンとジンギスカン)」を食べる。
それほど高くはない。
地元の人も夕食として食べに来ているおもむきだった。
スープ迄しっかりおいしくいただけた。
登山最終日の8/6は大雪山・旭岳をめざす。
大雪山系の名山ハントではあるが、こういうのもたまには良いだろう。

旭岳ロープウェイからみた姿見駅と旭岳
十勝清水からロープウェイ駐車場までは約2時間半強の道のりだった。
10時発のロープウェイに乗車。
この日も快晴で、天候には問題ない。
いきなり森林限界を超えたところに上がるため、熱中症には気をつけた。

特徴のある山容に向かって歩く
ロープウェイを降りるとすぐに諸注意の説明がある。
始めはちゃんと聞いていたが、当たり前のことばかりなのでパスして出発した。
登山者ではない人が多い中、やむを得ないとは思った。
日射しは強いが、爽やかでもあった。

彼方に十勝岳方面の噴煙が見えた
これまでに比べて数こそ少ないが、ここでも高山植物や花々を見ることができた。
手軽に楽しむにはいいところだ。

登る途中で振り返る 姿見駅の遥か奥に忠別湖が見える

数カ所で今も活発に吹き上がる

金庫岩と登山道
2時間ほどで山頂に着いた。
山頂は「神々が遊ぶ場所」というだけに広々としており、かつては植物も多かったに違いない。

なぜかやってきた蝉
大勢の登山者が休んでいた。
同じように腰を下ろして寛いだ。
今日のコンディションでこの場所にあっては許されるような気がした。

山頂の標識 永山岳方面

山頂から見た荒井岳、黒岳方面
のんびりした後、下山にかかる。
ピストンで様子がわかるのでいくらか速い。

これまで登ったトムラウシ(左奥)や十勝山域方面が見えた
とっとと下山してしまった。
それにしても、行きかう人々の半数以上は外国人とおぼしき人たちであった。
コンディションが良いとはいえ、心配な感のする人も大勢目にした。

鏡池に映る旭岳
旭岳石室に着いたところで観光モードに。
噴気や池を見て回った。

満月沼の界隈はきれいな花が多かった
14時40分のロープウェイに乗り込み、一気に下山した。

旭岳行程
この日は旭岳温泉の宿に泊まった。
温泉宿をはしごする贅沢旅はもう生涯無いかもしれない。
最終8/7は帰る前の観光。
荷物を送った後、とりあえず旭山動物園に行く。

マヌルネコのグルーシャを観察
予想はしていたが、北海道らしからぬとんでもない暑さだった。
湿度は低いものの、日射しは厳しかった。

板の下で動かないグルーシャ
マヌルネコだけでなく、多くの動物たちも暑さを耐え忍んでいるようだった。

ヒグマと一緒に
全てを見ることなく、興味あるものだけ見てそこそこで退園した。

退園間際の気温
このコンディションでも大勢のお客さん(少なからぬ外国人)がいたのには驚かされた。
随所に見られた工夫に、人気の所以を感じた。

特別展においてヒグマの毛皮を触ることができた
それからは屋内施設というのもあって、旭川市博物館に向かう。
途中、かみさんの希望で農珈屋というショップに立ち寄ってソフトクリームを食べた。
カレーでも有名なところらしい。

北海道の地質を展示
旭川市博物館は期待以上の当たり施設で、歴史から地学に至る素晴らしい展示物があった。
動物園の半券あるとさらにわずかながらも割引があるのもうれしい。

北方民族の衣料品や事物
アイヌはもちろん、周辺の北方民族の歴史について詳しく、なかなか見ごたえがあった。
満足して施設を後にした。

空港内の農珈屋のスープカレーで〆
やれやれという思いで空港にたどり着き、早めの食事をとってあとは帰るだけと思っていたところ、よもやの出発遅れの知らせがあった。
やはり羽田の混雑が原因らしい。
30分遅れとはなったが、ともかくも無事に帰路に着くことができた。
今回も山と観光のミックス旅であったが、かみさんが喜んでくれたのでそれをもって良しとしたい。