無言館と弘法山

8/23(日)は上田にある無言館と近くの弘法山に行った。

メンバーはかみさんとI井さん。

 

前夜、I井さん別邸で飲んで、その折に私が無言館に行きたいといったらしい。

 

無言館入口

無言館は私設の美術館。

館主の窪島誠一郎氏の個性が強く、美術館とも戦没者の追悼施設ともいえる施設だ。

 

ほとんどが20代の若者の絵や美術作品で、今見ても普通に巧みで素晴らしいものだった。

追悼の意はあると思うが、それだけではないものも感じることができた。

 

弘法山の登山口

続いてI井さんのすすめですぐ近くにある弘法山を登ることになった。

842mの里山で、短いがおもしろい山らしい。

 

詳細な概念図が看板にあった

古刹の前山寺の脇に車を停め、登山道に入る。

すぐに急な登りとなる。

 

岩がえぐれた部分に観音像が安置されていた

やがて大小さまざまな「えぐれ」が見えるようになる。

顕著なえぐれ部分にはナンバリングされた観音像が安置されていた。

 

弘法山山頂はなんてことない

山頂部下をぐるっと回るように観音像が安置された箇所を巡る。

やがて山頂に至るが、あまり視界はない。

 

塩田平が一望のもと

ところが少し北に移動すると、とてつもなく展望の良い場所に出た。

これには驚いた。

 

特徴のある石灯籠

景観もさることながら、古の信仰の名残なのか興味深い加工が随所になされていた。

 

岩塔に登って寛ぐI井さん

おもむろに5mほどの岩塔にI井さん登った。

景色を見て寛いでいるようだった。

 

岩塔上から見た灯籠と別所温泉方面

真似をして登り、一望するとより素晴らしい景色があった。

 

地形図には山名もない

この下にもえぐれたところがあり、観音像の安置がされているようだった。

さらに、胎内くぐりとされる狭い岩の間のすり抜けや不思議な穴やチョックストーンのくぐり抜けがあった。

 

えぐれたところは、多くは自然の浸食によるもののようだが、一部は手が加えられているように見えた。

 

固定ロープに完全に頼る下り 横の穴に観音像がある

短いが、ほぼ垂直で固定ロープに完全に頼る部分が出てきた。

クライマーと言えども固定ロープに頼るしかない。

 

急すぎる階段

続いてはチョックストーンを潜り抜けた後の超絶急階段。

わざわざ設置したのだろうか、明らかに部分的には人工物だ。

 

下から見た階段

かつて山頂部は塩田城(中世から戦国期の山城)の物見塔でもあったらしい。

展望からも絶好の観測地であったことは理解できる。

 

虎ロープが張られたルート

この先もしばらく急な道が続く。

固定ロープはありがたい。

 

新しかったので、最近整備されたようだ。

地形図の道が途切れていたのがよく分かった。

 

塩田城跡

いくらか広くなった場所があり、北条国時墓(江戸時代作)や塩田城跡だった。

 

塩田城は本格的発掘調査が過去になされ、曲輪や土塁だけでなく石垣や古井戸跡が残り往時を偲ぶことができた。

 

行って帰って約2時間の山行だったが、なかなかに充実していた。

好物がそろっていたのだ。

 

またまたI井さんにはお世話になってしまった。

感謝するばかりだ。

 

浅間山・前掛山登山

8/22(土)に浅間山・前掛山を登った。

 

メンバーはかみさん。

 

前掛山山頂から見た浅間山火口方面

これまで火山活動で2023年3月以来入山が規制されていたのが5月に解禁された。

しばらくは相当の登山ラッシュが続いたようだ。

 

いつ行くかはタイミングを計っていた。

畏友のI井さん宅を訪ねるタイミングで満を持してトライした。

 

登山口

駐車場は思ったより混んでいなかった。

身支度を整え、6時50分頃から登り始めた。

 

一ノ鳥居

一般ルートなのでとても歩きやすい。

 

二ノ鳥居

樹林のおかげで直射がなく、助かった。

 

霧でかすむ牙山(ぎっぱやま)

牙山が見えてくるあたりにはきれいな花をちらほら見ることができた。

 

湯ノ平分岐での注意書き

この辺りは昨年I井さんやかみさんと訪れた時に通ったところだ。

広々とした場所に覚えがあった。

 

分岐の標識

前回はトーミの頭めざして急傾斜を登った。

 

分岐付近は黄色い花がたくさん咲いていた

気持ちの良いフラットめな道を進む。

 

賽ノ河原分岐での注意書き

二ノ鳥居から休みなく賽ノ河原まで来て、この先の礫地に備えてスパッツを装着する。

冬の雪ようなので、当然蒸れ気味だ。

 

未踏の領域、火口方面をめざす

道は思ったほどザレてはなく、良く踏まれていて明瞭かつ歩きやすかった。

 

森林限界を超えることになり、晴天なら直射にさらされるところだ。

この時は視界、展望を妨げないくらいの曇天だったのでちょうどよかった。

 

避難壕が見える

1時間弱の登りで避難壕を通過する。

山頂への稜線がよく見えた。

 

ピーク時は行列ができたようだが、この日は少なめだ。

 

前掛山の火口壁

稜線部に乗ると傾斜は非常に緩く、快適な登行になった。

少なめとはいえ、ひっきりなしに人とすれ違う。

 

山頂到着

10時頃に山頂着。

この時は2人で貸し切りだった。

 

山頂部から見た浅間火口方面

雲がかかって遠望こそできなかったが、まずまずの展望に満足できた。

火口方面には古いトレースと思われるものがはっきりと見えていた。

 

前掛山のさらに先にあたるところ

単独の登山者が来たのでお互いに写真を撮り合い、他の人が来たところで山頂を離れた。

 

浅間山との距離感がわかる

エプロン状の外輪山は一見の価値があった。

 

帰路に見る火口壁

牙山方面や黒班山からの峰々は良く見えた。

賽ノ河原や群馬県方面の広がりも素晴らしかった。

 

2つの石の上にテーブル状の大石が乗っていた

人が乗せたとは思えない大石からは、自然の不思議さを感じた。

周辺に散在する巨石はおそらく噴火で上から降ってきたものと考えると恐ろしい。

 

避難壕から見た山頂方面

ヘルメット推奨ではあったが、今回は車に用意まではしたが持参しなかった。

この風景を見たらやはり持って行った方が良かったかもしれない。

 

前回登った峰々を見ながらの下降

目の前にある黒斑山から鋸岳の稜線を見ながらの下山は快調だった。

 

賽ノ河原分岐で40人ぐらいの集団とすれ違う。

やはり人気の山なのだろう。

 

牙山を前に、硫黄の匂いに包まれて

ほぼ休むことなく順調に下山する。

ピストン山行は帰路に迷いがないので速めになる。

 

12時40分頃下山完了。

大汗をかいたので浅間山荘の天狗温泉に入りさっぱりする。

 

浅間山荘前にて

温泉は男女とも貸し切りだった。

茶色の湯は、十勝岳温泉を思い出した。

 

今回もかみさんが喜んでくれて良かった。

思った以上に順調な山行で満足した。

 

この後、畏友のI井さんの別宅を訪ねることとなる。

桐生吾妻山ハイキング

8/16(日)に桐生吾妻山とその先の峰々を登った。

メンバーはかみさん。

 

出発点 吾妻公園にあった蓮池

関東平野の最奥部にあり、提案の割に景観がすこぶる良いらしい。

市街地から近く、人気の山であるようだ。

 

コースの全容が看板になっていた

しばらく尾根上の道を歩くと道路をまたぐ橋に出た。

そこから登山口をめざしてさらに進む。

 

まだ登山口手前

広いなだらかな道を進むとやがて登山口。

 

登山口

ここから急に斜度が増し、道は岩が多くなる。

 

急傾斜と岩の道

とはいえ、それほど長くはない。

傾斜も手を使うようなところはない。

 

第一男坂を越えるとトンビ岩の頂上部に出る。

 

トンビ岩頂上部は景観が良い

トンビ岩の端に古いピトンが入っていたので、もしかしたらクライマーが登ったことがあるのかもしれない。

 

第2男坂の手前

それにしても傾斜が強いと「男」、そこを回避する道を「女」とする山道は度々目にするが、今日的にはどうなのだろう。

 

第2男坂

急傾斜ではあるが、歩いて登れる崖のレベル。

濡れていたらむろん危ないとは思うが、難しいものではなさそうだ。

 

山頂からの景観

もう一登りすると吾妻山の山頂だ。

景観を保つため、市街地側の樹木は伐採されているようだ。

 

ありのままより景色優先なのは仕方ないのだろうか。

 

山頂部は広く、大勢が休憩してもいいよう整備されていた

暑さもあってか、それほど登山者は多くない。

 

吾妻山山頂部にて

時間も早いので先を進むことにする。

北東に向かう登山道はこれまでの道に比べるとやや歩かれていないように感じた。

 

首都圏自然歩道を進む

人がぱったりといなくなり、かわりにメマトイの類の虫が急に増えてうっとおしい。

峰伝いに北上するが、いくらかのアップダウンがあった。

 

岩木戸山頂上

目標にしていた岩木戸山には12時頃に着いた。

尾根の西面は皆伐されて、いくらかの草木は生えていたが、土がむき出しになっていた。

 

皆伐された斜面の向こうには榛名山か

 

ここまで来た

 

岩木戸山には道の説明があった

ここを折り返し点としてもと来た道を戻る。

場所についていると思われる虫はうっとおしかったが、刺すわけでもないので我慢して通過する。

 

吾妻山に再び着くと爽やかで清々しい気分になった。

ここでゆっくりと行動食をとる。

 

帰路は2つとも女坂とされるう回路を行く。

快調にペースが上がり、14時前には吾妻公園の駐車場に着いた。

 

今回の行程

標高の割に景観が良いのもあるが、アクセントのついた登山道も人気の所以なのだろう。

これも地元の有志が整備をしているようだ。

 

素晴らしいことであり、ありがたいことだ。

 

 

国立歴史民俗博物館 見学と災害前の帰宅

8/13(木)に国立歴史民俗博物館をかみさんと見学した。

かねてより時間があれば訪れたいと考えていたところだ。

 

特に今年3月にリニューアルされた第5展示室(近代)には興味があった。

 

新訂万国全図(複製)

説明書き

不安定な天候のもと、車で佐倉市に向かった。

午後の入館ではあったが、それほど強い降りではなかった。

 

招き猫群

内容はどこも興味深いが、古代から丁寧に見ていたらとても回りきれない。

時代やテーマによっては既知のものも多く、パスしたり簡単に見るにとどめた。

 

とはいえ、中世から近世はどうしても見入ってしまうところがあった。

手がかかっていて、なかなかの内容だ。

 

意外なほど家族連れが多いように思えた。

雨天時のレジャーなのであろうか。

 

内容的には小学生低学年には難しいように感じる。

よっぽど興味ある向きでないと普通のお父さんお母さんには説明も困難だろう。

 

第一次大戦後の世界地図 のちの火種が見て取れる

目当ての第5展示室(近代)は明治以後の日本の在り様を「<国民>の誕生」「近代化する人びとのくらしと仕事」「<帝国>日本の社会と人びと」をテーマにしている。

 

それに加えて、「アイヌにとっての近代」「琉球・沖縄から見た近代」「「水平」をめざして(被差別者にとっての近代)」を3つの視点として特に取り上げていた。

 

18世紀のアイヌの生活域と周辺世界についてのパネル

先だって北海道で北方民族について学習したばかりなので、アイヌのブースは特に丁寧に見学した。

 

世界情勢と国内事情との関連を今一度理解できた。

また、単純な話でもないこともいまさらながらよく分かった。

 

沖縄と先島諸島の歴史や文化を分けて紹介していたのは良いと思った。

今は沖縄県でひとくくりにしてしまうが、やはり異なる歴史と文化があるようだ。

 

第6展示室の兵舎内部の展示

閉館の17時までたっぷり、じっくりと見学できた。

外を見ると激しい雨が降っていた。

 

博物館を出たところでは、傘を持っていないとおぼしき家族連れが群れを成して呆然としていた。

 

間をぬって屋外に出るとただならぬ雨で、持参の折り畳み傘では長くもちそうもない感じだった。

すぐに車内に入れたが、傘をさしていてもけっこう濡れた。

 

千葉県内に大雨が降るようだとは知っていたが、相当なものだった。

幸い通行止めは高速道の一部で東京に入る頃には雨の降りも弱まっていたので、支障なく帰宅することができた。

 

だが、さっきまでいた佐倉市や千葉市など千葉県北西部が線状降水帯によるレベル5の大雨で多くの車が水没したとのニュースを目にして驚いた。

 

博物館もその後、臨時休館や展示室の一部閉鎖があったようだ。

 

振り返ると間一髪の状況だったが、こんな不思議なこともあるのだと、しみじみと感じた。

北海道登山(富良野岳・トムラウシ山・旭岳)と温泉・観光の旅

8/1(土)~7(金)で北海道のメジャーな山を巡る旅をした。

メンバーはかみさん。

 

事の発端は昨年同様に安い航空券が手に入ってしまったことにあった。

今回は旭川空港を起点にした。

 

トムラウシ山

 

姿見池に映る大雪山・旭岳

8/1は遅い便である上に羽田の混雑で出発が遅れ、旭川到着は19時20分頃となった。

レンタカーを借りて、美瑛のホテルに着いたらすぐ買い出し。

 

この日は寝るだけだったが、ホテルであるのでよく寝られた。

すぐ隣が道の駅で、たくさんの道外からの車が車中を泊していた。

 

 

十勝岳温泉駐車場登山口

翌2日は十勝岳温泉駐車場をめざす。

ここから富良野岳を登るためだ。

 

後方に噴煙が見える

混む駐車場ということで、ホテルの朝食をパスしてカップ麺をすすっての出発だった。

おかげで7時過ぎには着くことができ、ギリギリ通常に停めることができた。

 

もともとは十勝岳を計画していたが、6月に噴火警戒レベルが1から2に上がって行けなくなってしまった。

 

入山規制を知らせる看板

とはいえ、もともとトムラウシ山に向けた足慣らしの意味もあったので、むしろオーバーワークにならず程よかったかもしれない。

 

禁止区域への道には規制線が張られていた

最もシンプルなルートを選んだ。

ピストンではもったいないので、三峰山を経由する周回コースとした。

 

地獄谷 左後方に夫婦岩

割となだらかな道を進むと荒れた沢を渡り、トラバースっぽい登り道になる。

 

遠くに富良野岳が見える

道はよく整備されていた。

季節がよく人気の山とあって人は多めだ。

 

エゾシマリス

所々できれいな花も見かけるようになった。

そうこうするうちに富良野岳分岐に着く。

 

富良野岳分岐

ここから本格的な登りが始まるが、高山植物の花々が彩る楽しい道が続く。

 

斜面には無数の花々

花を愛でるうちに山頂に至る。

10時過ぎくらいであった。

 

富良野岳山頂から見た旭岳(十勝岳温泉では独立岩ともいうらしい)

山頂は広めで、大勢の人が休んでいた。

ガスが出ているのもあり、ゆっくり座ることもなく下山に入った。

 

下山しだすと間もなく雲が右から左へと流れだし、一気に視界が開けた。

上ホロカメットク山や十勝岳を目にすることができ感激した。

 

ガスがとれ十勝岳方面の視界がきくようになった

富良野岳分岐から三峰山方面に尾根伝いに進む。

こちらにルートをとる人は極端に少なくなった。

 

上富良野山~上ホロカメットク山への尾根道

上り下りはあるものの清々しい尾根道だった。

人が少ないこともあり、静かな歩きとなり幸いだった。

 

目の前の上ホロカメットク山は規制されて行けない

上富良野山までは行けたが、そのわずか先にある上ホロカメットク山へは立ち入りを規制されていた。

 

富良野岳方面を振り返る

振り返ってみるとなかなかの眺望だ。

道々の高山植物と合わせ、良い山に来たと思った。

 

上ホロカメットク山の西側は別世界の様相

D尾根をたどって下山する。

火口方面の様相はこれまでと一変して激しく切り立った荒涼とした世界だ。

 

化け物岩と言われる爆発的噴火か浸食でできた顔面のような崖を目にする。

安政火口と合わせてここが火山であることが視覚的に理解できた。

 

富良野岳行程

ほどよく歩けて満足した。

この日は十勝岳温泉に泊まった。

 

宿にあったヒグマのはく製

話題のヒグマはこの辺りでは見かけないとのこと。

記念撮影だけした。

 

温泉は2種類の湯が楽しめてとても満足した。

露天風呂からの眺望も素晴らしかった。

 

8/3は移動&レスト&観光。

十勝岳望岳台へ行ってから白金青い池へ行ってみた。

 

白金青い池

ここにきて「THE北海道の観光地」というのが分かった。

大きな駐車場にバスや車がぎっしり入り、半数以上が外国人で所在なく歩いている。

 

池自体は川をせき止めたことによる人工の所産で、自然物ではない。

きれいではあるが騒々しい。

 

1000円の駐車場!から早々に立ち去った。

移動先として十勝清水をめざす。

 

上下にたわむまっすぐな道

道すがら北海道らしさを堪能する。

アメリカンな道、一瞬新潟津南で見たが本州にはなかなかない。

 

ずっとまっすぐな道

昼食は人気店はもとより外食は混むので避け、コンビニで冷やし旭川ラーメンを食べた。

 

富良野という地域が上や中から南まであり、とんでもなく広いことに驚いた。

狩勝峠越えの道は高速並みに走りやすい国道で、ドライブも楽しめた。

 

いよいよ8/4はトムラウシ山のアタック。

昔はクワンナイ川を遡行してから登ろうなどと考えたこともあったが、今やそんな気力はない。

 

十勝清水を3時過ぎに出て、ダートの林道を経て登山口に着いたのは4時半過ぎ。

既に多くの登山者が出発しているようであった。

 

トムラウシ短縮登山口 熊スプレー持参

思ったより駐車場は空いていて余裕で停められたのは良かった。

全日良好な天候や虫がいないことと合わせてラッキーだった。

 

5時頃出発。

コマドリ沢分岐まではぬかるんだ箇所がところどころ合ったものの歩きやすく、普通の道だった。

 

コマドリ沢に残る雪渓

コマドリ沢分岐で初めてカタダインの浄化装置を用いて水をろ過して補給した。

たっぷりと水分補給をしてから出発、ここからが登山だと思った。

 

雪渓がワンポイントだと覚悟していたが、思った以上に少なく小さな様相だった。

この辺りまでは日光の直射がなく、割と楽に進めた。

 

ゴーロから先は陽射しを浴びる

ゴーロ帯に出たあたりで陰はなくなり、日射しをまともに浴びることになる。

とはいえ、いくらか過ごしやすい気温で助かった。

 

前トム平までもう少し トムラウシ山が見えだす

前トム平が近づくとトムラウシ山が見えだす。

この辺りまでに早出の先行グループの多くを抜かした。

 

登山は競争でないので、自分たちのペースを守るように心がける。

前トム平からは冷えや日焼けを考えて長そでシャツをまとった。

 

ゴーロ帯は岩慣れしていると楽

随所にゴーロ帯や岩の通過を強いられるところがあった。

岩慣れしているとさほど時間はかからないが、歩行を中心とした登山をしている人には少し難儀なところだと思った。

 

整備された登山道にあって、前トム平から先が高難度とされている所以はこの露岩の処理にあるようだと得心した。

 

「トムラウシ公園」に向けて下降する

尾根を越えると正面にトムラウシ山の雄姿が目に飛び込んでくる。

雪渓やいくつもの池と合わせて素晴らしい景観だ。

 

トムラウシ山(多分右側)の雄姿

「トムラウシ公園」とされるところは見どころ満載。

降り切った平らな地には水が流れ、色とりどりの高山植物が花を咲かせた天国の原風景のようなところだ。

 

道端に色とりどりの高山植物が咲き乱れていた

ここまで花にあふれた山岳地も少ないのではないだろうか。

ある一帯にかたまってはいたが、ボリュームがあって見ごたえがあった。

 

花のこと間全くの門外漢だが、美しくも儚く貴重であることだけは分かった。

 

南沼と山頂との分岐は目の前

分岐から先は傾斜が増し、ひと踏ん張りが必要だがペースは落ちない。

岩を伝うように登る道にも時々花を目にすることができた。

 

9時50分頃登頂。

広い山頂部だが、そこそこの人出だ。

 

山頂から見た北沼方面 遠く市街地も見える

市街地が見えるせいか、携帯の電波は入っていた。

順番を待って記念撮影をする。

 

登頂記念 背後には旭岳(左端)

直下の岩陰で陽を避けながらゆっくり行動食をとり、絶景を確認して下山に入る。

正直、山の名前などよくわかっていないが、快晴のため相当の展望があったと思う。

 

下山途中で見えた大きな池(沼)はドラゴンアイのようにも見えた

下山も快適であった。

ピストンであるので登路と同じ景色のはずだが、下山ならではの視界が開けていてまた愉しい。

 

花畑と岩のコントラスト 後方の岩は見る角度によって形が異なる

花においては同じような写真を撮りまくってしまう。

心地よく、いいタイミングで訪れたということであろう。

 

季節やタイミングによっては当然非常に厳しいところだ。

 

前トム平でトムラウシ山ともお別れ

順調に歩を進めることができた。

膝痛や熱中症もなく、調子を崩さないでいられたのは幸いだった。

 

コマドリ沢分岐でのろ過作業

今回のために用意した浄水器、確かに役立ったと思うが、コスパとしては非常に高くついた。

計算するのはやめておいたが。

 

14時50分頃、駐車場着。

10時間近い山行は、よく考えたら沢登りなどで普段からやっていることだった。

 

トムラウシ山行程

この日はトムラウシ温泉に泊まる。

この宿も極上のすばらしさであった。

 

翌8/5はまた移動&レスト&観光。

 

帰路にかみさんが見つけた 鹿牧場か?

新得町の行政名では富村牛でトムラウシというらしい。

熊との付き合い方に真剣みが感じられた。

 

山の交流館とむらにて

とりあえず新得町の名物であるそばを食べに行く。

 

一面に広がるそば畑

観光客相手とはいえ、丁寧な作りでなかなかおいしかった。

ちゃんとした名物を初めて食べた。

 

この日は十勝清水に泊まるため(天候により入れ替えできるようにするため)、周辺を観光した。

 

然別湖の湖底線路

界隈で唯一の天然の湖である然別湖に行ってみた。

さびれた温泉地になっていたが、「湖底線路」のところはいくらか賑わっていた。

 

結氷に合わせて船を上げ、また戻すためのものと知ればなんのことはないように見えてしまう。

 

扇ヶ原展望台にてボルダーの真似

早めに十勝清水に戻り、あすなろファーミングでさっぱりしたソフトクリームや牛乳を楽しむ。

やはり乳製品は高いがうまい。

 

十勝清水の名物「ホルジン」

夕食は名物とのことで「ホルジン(ホルモンとジンギスカン)」を食べる。

それほど高くはない。

 

地元の人も夕食として食べに来ているおもむきだった。

スープ迄しっかりおいしくいただけた。

 

登山最終日の8/6は大雪山・旭岳をめざす。

大雪山系の名山ハントではあるが、こういうのもたまには良いだろう。

 

旭岳ロープウェイからみた姿見駅と旭岳

十勝清水からロープウェイ駐車場までは約2時間半強の道のりだった。

10時発のロープウェイに乗車。

 

この日も快晴で、天候には問題ない。

いきなり森林限界を超えたところに上がるため、熱中症には気をつけた。

 

特徴のある山容に向かって歩く

ロープウェイを降りるとすぐに諸注意の説明がある。

始めはちゃんと聞いていたが、当たり前のことばかりなのでパスして出発した。

 

登山者ではない人が多い中、やむを得ないとは思った。

日射しは強いが、爽やかでもあった。

 

彼方に十勝岳方面の噴煙が見えた

これまでに比べて数こそ少ないが、ここでも高山植物や花々を見ることができた。

手軽に楽しむにはいいところだ。

 

登る途中で振り返る 姿見駅の遥か奥に忠別湖が見える

 

数カ所で今も活発に吹き上がる

 

金庫岩と登山道

2時間ほどで山頂に着いた。

山頂は「神々が遊ぶ場所」というだけに広々としており、かつては植物も多かったに違いない。

 

なぜかやってきた蝉

大勢の登山者が休んでいた。

同じように腰を下ろして寛いだ。

 

今日のコンディションでこの場所にあっては許されるような気がした。

 

山頂の標識 永山岳方面

 

山頂から見た荒井岳、黒岳方面

のんびりした後、下山にかかる。

ピストンで様子がわかるのでいくらか速い。

 

これまで登ったトムラウシ(左奥)や十勝山域方面が見えた

とっとと下山してしまった。

それにしても、行きかう人々の半数以上は外国人とおぼしき人たちであった。

 

コンディションが良いとはいえ、心配な感のする人も大勢目にした。

 

鏡池に映る旭岳

旭岳石室に着いたところで観光モードに。

噴気や池を見て回った。

満月沼の界隈はきれいな花が多かった

14時40分のロープウェイに乗り込み、一気に下山した。

 

旭岳行程

この日は旭岳温泉の宿に泊まった。

温泉宿をはしごする贅沢旅はもう生涯無いかもしれない。

 

最終8/7は帰る前の観光。

荷物を送った後、とりあえず旭山動物園に行く。

 

マヌルネコのグルーシャを観察

予想はしていたが、北海道らしからぬとんでもない暑さだった。

湿度は低いものの、日射しは厳しかった。

 

板の下で動かないグルーシャ

マヌルネコだけでなく、多くの動物たちも暑さを耐え忍んでいるようだった。

 

ヒグマと一緒に

全てを見ることなく、興味あるものだけ見てそこそこで退園した。

 

退園間際の気温

このコンディションでも大勢のお客さん(少なからぬ外国人)がいたのには驚かされた。

随所に見られた工夫に、人気の所以を感じた。

 

特別展においてヒグマの毛皮を触ることができた

それからは屋内施設というのもあって、旭川市博物館に向かう。

途中、かみさんの希望で農珈屋というショップに立ち寄ってソフトクリームを食べた。

カレーでも有名なところらしい。

 

北海道の地質を展示

旭川市博物館は期待以上の当たり施設で、歴史から地学に至る素晴らしい展示物があった。

動物園の半券あるとさらにわずかながらも割引があるのもうれしい。

 

北方民族の衣料品や事物

アイヌはもちろん、周辺の北方民族の歴史について詳しく、なかなか見ごたえがあった。

満足して施設を後にした。

 

空港内の農珈屋のスープカレーで〆

やれやれという思いで空港にたどり着き、早めの食事をとってあとは帰るだけと思っていたところ、よもやの出発遅れの知らせがあった。

 

やはり羽田の混雑が原因らしい。

30分遅れとはなったが、ともかくも無事に帰路に着くことができた。

 

今回も山と観光のミックス旅であったが、かみさんが喜んでくれたのでそれをもって良しとしたい。

陣馬山にて

7/26(日)に陣馬山を登った。

メンバーはかみさん。

 

足慣らしくらいのつもりだったので短い行程で考えていた。

シーズンは駐車場が混む上に、車幅のない林道のすれ違いが大変だということで、AIの助言を受けて5時前には家を発つようにした。

 

和田峠からの登り口

助言通り、道と駐車場は空いていて問題なく到着できた。

しかし、止まっているのは1台。

 

和田峠には薄い霧が立ち込めていた。

とにかくも朝食をかき込んで、7時前には出発した。

 

整備された木製階段を登ると、あっという間に頂上付近に着いた。

コースタイムでは30分とのことだったが、15分くらいだった。

 

山頂のモニュメントが見えてきた

早出の特典で、日射しはきつくなく、人もほとんどいない。

シーズンには相当の人でにぎわうであろう山頂を堪能した。

 

広い山頂部のモニュメント

思い返せば、ここに来たのは40年ぶりだ。

細かいことは覚えていないが、馬を模したモニュメントだけはよく覚えている。

 

雲がなければ素晴らしい景観なのだろうが、今ひとつだ。

ピストンだとあまりにも早いので、遠回りして下山することにした。

 

景信山方面に通じる尾根を下る

山頂部こそ日射しがあったが、降り始めるとすぐ樹林帯でいくらか涼しい。

霧がかかったところに日射しが入っていくらか幻想的だ。

 

霧と日射しの織り成すコントラスト

すぐに主尾根を外れて、陣馬新道コースに入る。

ここも樹林下にあり、けっこう涼しい。

 

尾根をたどる陣馬新道コース

ここまで静かな山歩きだったが、途中から何人もの登山者とすれ違うことになる。

どうやら始発のバスに乗って陣馬高原下から上ってきた人たちのようだ。

 

マイナーコースと思っていたが、この道は陣馬山に至るメインルートのようだ。

いたるところでずいぶんと土が流れて、根が露出してしまっている個所がある。

 

林道に出たところ

沢沿いの道をたどると、やがて林道に合流する。

ここから和田峠まではロードを歩いた。

 

日射しが時々あり、けっこう暑い。

意外と車両は入ってこない様子だった。

 

和田峠に戻ってきた

9時過ぎに戻ってこれた。

汗をかいたので、すぐに着替えた。

 

駐車場は満車どころか、5台もないくらいだった。

登山者はあまりここに車を停めないのかもしれない。

 

駐車料金の1000円は出発前にポストに入れてきたので、茶店に立ち寄ることなく東京側に下りて行った。

 

今回の行程

短いながらも、これまでやったことがない早朝出の半日行程山行は目新しい経験だった。

夏場はメリットが多いことがよく分かった。

 

とはいえ、コスト的には相応にかかってはいるが。

 

別の場所で、「大人の夏山行」をまたしてみようか。

 

 

津南・苗場山・秋山郷にて

7/18からの3連休で苗場山を登った。

メンバーはかみさん。

 

今回はかみさんのリクエストに沿った計画。

18日発で19日に苗場山を登った後、秋山郷を少しだけ巡り、20日も若干の観光をした。

 

苗場山の広々とした山頂付近の様子

18日は湯沢で買い出しをした後、ニュー・グリーンピア津南で宿泊した。

ずっと昔、職場の先輩が安くていいところだと聞いていたところだった。

 

たしかに北海道を思わせるような景観や直線道路には驚かされたが、在りし日の残像ともいえそうな虚しさが漂っていたのは否めなかった。

 

余裕を持ったアプローチのためではあったが、宿泊施設としては申し分なかった。

アルコールを含めたドリンク飲み放題は調子に乗りそうだったが、そこまで飲まずに寝てしまった。

 

翌日は4時過ぎに起床。

5時半頃出発した。

 

小赤沢ルート起点の駐車場は、予想通りどんどん車が入ってくる状況だった。

とはいえ、100台入るという広さからして急く必要はなさそうだったが。

 

登山口からすぐの3合目

この日の天気は曇りであったが、景観はあった。

ただ、午後は雷雨もあるとの予報で、午前中に終えたい気持ちだった。

 

適当な距離間で〇合目の標識が9合目まであった

事前情報通り、このルートは下地がぬかるんだところがところどころみられた。

しかし、適切に足さばきをしたならぬた場にはまることはなく、スパッツ必携などというのは大げさだと思った。

 

傾斜面には鎖場もあった

トラバースラインに入ると傾斜が増し、鎖場も出てきた。

この鎖場、ほとんどが無用の長物で危険の誘発すら感じたため一切手を触れていない。

 

この先に高層湿原が広がる

調子よく登っていると、やがて池塘が点在する高層湿原に劇的に出た。

本当に視界が開けたら広い草地が広がっていた。

 

最初に目にした池塘 笹原がここで止まっている

乾燥化が進んでいるためか、湿原というより草原の様相だった。

 

黄色い花が埋め尽くした草原

山座同定にはあまり興味がないが、日射しがない割には周囲の山も良く見えた。

 

白いワタスゲが点在する場所もあった

山頂部は地形図通り、相当に広い。

池塘の様相は千差万別で、大きさや形、様相に個性がありおもしろい。

 

整備された登山道が続く

整備された木道に沿って山頂を目指す。

途中、いくつかのルートとの分岐点を通過する。

 

小さな『島』を浮かべた池塘

草原を抜けると、ぬた場を交えたゴーロ帯の道となった。

そこを抜けると、再び広々とした草原に出た。

 

黄色い花をつけた草原

そこそこの登山者はいたが、混雑というほどではない。

木道はすれ違いができるよう2車線部分もあったが、半身になれば普通にすれ違えた。

 

苗場山山頂部

緩やかな平原のような木道を歩き、山小屋を横目に進むと山頂とされる場所に出た。

キャンプ場にあるキャンプファイヤー場のようなそこそこの広場であった。

 

通常の山登りの頂上に至る達成感は皆無だ。

少し休憩して、来た道とは異なる道から下山した。

 

天上の楽園とはこのことか

少し雲が出てきたが、日射しなく歩くにはちょうど良い。

そよ風くらいがあり、山上の気温は下界の熱さを忘れさせてくれた。

 

清々しい歩き 右奥の山は龍ノ峰か

午後の雷を警戒し、あまりゆっくりすることなく下山の途につく。

コースタイムよりかなり早く駐車場に着けた。

 

今回は熱中症を警戒して、登山医の大城和恵先生が提唱していた「マイクロブレイク」を意識するようにした。

わずかな時間の休憩、水分等の補給だ。

 

これが功を奏したのか、今回は全くと言っていいほど疲れなかった。

後になっても障りはなかった。

 

12時ごろに下山完了し、小赤沢温泉 楽養館で汗を流した。

鉄分を帯びた赤い温泉は素晴らしかった。

 

木陰に移動して行動食をとり、秋山郷総合センター とねんぼを見学した。

この日は秋山郷の入り口辺りになる逆巻温泉の一軒宿に宿泊。

 

苗場溶岩流の柱状節理 石落とし

翌日は見玉公園から苗場溶岩流の柱状節理を見物してから津南方面に移動した。

かみさんは津南のひまわりが見たかったようだが、少し時期が早かったようだ。

 

龍ヶ窪

かわりに津南の名勝「龍ヶ窪」に行った。

少し歩いて目にした池は、不思議なほどに水面がエメラルドがかった緑色だった。

 

かみさんの好きな地元物産の直売所を経由して帰路に着いた。

天候に恵まれたのは幸いだった。

 

今回もかみさんが喜んでくれたので良しとしたい。