12/10(日)に昇仙峡の末端壁にあるハヌルにトライした。
メンバーはかみさん。
今年の9月に偵察はしていたのでアプローチはスムーズだった。
ボルダーのクライマーがいて、やはりそれなりに訪れる人がいることが見て取れた。
天気はすこぶるよかった。
その上に季節外れの暖かさは快適なクライミングとなることを予想させてくれた。
ここまで暖かいとは思わず冬のレイヤリングで臨んだが、もっと薄着でもよかった。
1P目は短いがワイドサイズ。
出だしこそ緊張したが、足を入れ込んだら割とあっさり登れてしまった。
自信があれば1~2Pはつなげて登れるようだが、切って登ることで自分にはちょうど良かった。
テラスは1歩がいやらしいトラバース道を経て、3P目の取付きへ。
ここに残置ビナがあったことから、下降路であることが予測できた。
3P目はコーナーにクラックやフレークを備えたスラブ状で、上部はチムニー登りをすると楽だった。
特段難しいところなし。
終了点まで落ち葉の上を少し歩いて登る。
フレーク状はレイバックで。
フリクションがよく効く。
最後のトラバースが少し微妙で、直前にカム#3で支点はとりたい。
いいところにある土に埋まった横向きの木はぐらぐらしていていつかはとれそう。
以前あったらしい木や土はすっかり取り除かれていた。
出だしはワイドだが、右壁のち左壁が使え高度を上げられる。
右トラバースの一歩がやや不安定だが、その先は手が良く、カムも#0.5~#2が3本入ったので割と安心して行けた。
最後の乗越は、下から見えないが思い定めたところに好ホールドがあったので難なく登れた。
とはいえ、ここまで全力。
喜びもひとしおであった。
ボルトが1本もないトラッド・ルートで、低グレードながら味わい深い。
これは近来まれにみる好ルートだと思った。
やがてかみさんも合流し、喜びを分かち合う。
久しぶりの会心の完登だ。
下降はほぼ同ルート下降。
シングル60mで登ったが、3回の懸垂で降りられるはずだった。
しかし、出してみると4P目の取付き付近にはわずかに届かず、慎重を期して5P目と4P目でそれぞれ切った。
3P目は安環ビナのところから取付きまで。
最終は来た時のようにトラバースせずにそのまま下に下降した。
ここは出だしこそジャングル様に草木があったが、コーナーのルートの終了点を横目にして地面に降り立つことができた。
人の声がすると思ったら、高校生の頃のユージが登った5.11cのシンクラックをTRながらトライしている若者が2人いた。
遅い昼食をとって、ジャムジャム84など他ルートを確認する。
15時30分頃下山開始。
帰りは30分ぐらいで駐車場に着いた。
すでに薄暮の様相だった。
このところの乾燥からか土は乾き、落ち葉を踏んでの下山ということもあり、体が埃っぽく感じられ温泉に寄ることにする。
「山梨日帰り温泉湯めみの丘」という双葉スマートIC近くの日帰り温泉に立ち寄る。
500円の低料金ながら源泉かけ流しということで人気があるらしく、満車で駐車場を3周ぐらいしてしまった。
日没するとそれなりに冷える。
風呂上がりの5時半頃ですっかり夜だ。
冬の中央道はそこまで渋滞ないはずが、都内に入ったところでよもやの事故渋滞。
関越まわりで渋滞なく帰宅することを選んだ。