4/14(日)にかみさんと川乗谷の岩場の「ヤマネコロコロ」5.10bでトレーニングをした。
昨年もこの時期に当地を訪れ、最もやさしいと思われる「セイリング」5.9(この時見たらハンガーがとられて登れなくなっていた)をオンサイトで登った。
「ヤマネコロコロ」はその時目にして、次の機会は登ってみたいと念願したルートだった。
とはいえ、先週PUMP川口でのジムトレが久しぶりのクライミングとあっては、このロングルートを早々登れるものではない。
よくよく考えた上で、TRでのトライとすることにした。
そのTRの設置も、けっこう命がけな作業を要しそうであったが。
フィックスロープが張られたヤマネの塔の側壁を登る。
ちょっとしたクライミングより緊張する。
何せフリーソロ状態で垂壁をゴボウで登るのだから。
フィックスに頼りすぎることなく、クライミング仕様で登る。
なんとか岩塔に達したが、ブッシュもあり「ヤマネコロコロ」の終了点は見えない。
当たりをつけて斜面の際に生える木から懸垂下降し、数mで終了点に達する。
セット完了後はロワーダウンして地上に降りた。
もう何やら達成感を感じてしまっていた。
かみさんが先にトライ。
核心と思われる出だしこそ手こずるが、その後は思い切った登りでぐいぐいと上へと登って行った。
上の核心、5本目のところはリーチもあってか苦戦したが見事にトップアウトし完登。
初見の登りであったが、素晴らしい登りであった。
続いて私もトライ。
かみさんの登りを見て、ガバホールドが多いことを聞いていたので最初に見た時の緊張感は少なくて済んだ。
しかし、出だしはTRならではのきわどい登りでクリップ動作はまるでできなかった。
それにガバホールド多めとはいえ、足はデリケートだったりするし、何より長い。
20m前後と思われるが、この長さは久しぶりだ。
ホールドやムーブがわかると実に気持ちがよい。
こまめにレストポジションがあるのも良い。
出だしこそ渋いが、その後はフリークライミングの良さがぎゅっと詰まったような、素晴らしいルートであった。
出だし以外は適正グレードだ。
2回目はリードでと思ったりもしたが、時期的に安全第一であるべきだし、出だしは自信がない。
ここでしくじると怪我につながることを考え、迷った挙句に2回目のTRとした。
そしてこの判断は正解であった。
出だしでテンション入り、リードでの成功はおぼつかなかったことが分かった。
少しばかりよれていたのもあったし。
今回はトレーニングと割り切って、2登のみで終了した。
いろいろな意味で成果はあったと思う。
それにしてもリードなしでクライミングを終了してしまうとは衰えたものだ。
青梅の市街地に出ると調布大祭が開催されていた。
昨年もこの時期にこのあたりを通りかかり、その賑わいに目を奪われたものだ。
各町の山車・神輿が集まって、通りを練り歩いている。
東京とはいえ、青梅の地域性を垣間見ることができる催しだ。
幹線道路は通行止めとなっていたため、う回路をたどって帰路に着いた。