赤城山( 長七郎山~地蔵岳) 雪上ハイキング

1/20(土)に赤城山でも静かなハイキングができるという 長七郎山~地蔵岳を歩いた。

メンバーはかみさん。

 

いちおう雪山の様相になっていたが、ところどころ地面が見えており、プチ雪上ハイキングだった。

 

長七郎山山頂 真っ白で展望なし

ちょっと心配していた小沼駐車場までは問題なく行けた。

10時過ぎに到着したが、すでに10台程度は車が入っていた。

 

なぜか犬連れの人が多く、目立っていた。

外気温-2℃だが、着るものも着ているせいかそれほど寒くは感じない。

 

この日は昼から崩れてくる予報で、すでに視界が乏しい状態ではあった。

とりあえず長七郎山目指して小沼を時計回りで歩きだす。

 

長七郎山への雪道

積雪はおおむね20㎝以下で、ほぼ夏道通しの道のりだった。

10時半頃歩き出したのに11時前には長七郎山山頂に達した。

 

展望はまるでなかったが、久しぶりかつ軽い雪道歩きは気分が良かった。

風がないのも良かった。

 

やがて小沼に下りていく。

たぶん完全に結氷していると思われるが、確証持てず他のトレースも水際から近いところでためらっていた。

 

結氷した小沼の氷上を歩く

トレースがついているところでも恐る恐るの気持ちで歩く。

気分が良いものではない。

 

氷上を歩くかみさん

少ないとはいえ何人かの登山者・ハイカーとすれ違った。

やはりメジャーな山域なのだろう。

 

いったん車道に出て、そのまま八丁峠に向かう。

このあたりまでは車が入ることができる。

 

地蔵岳への道の途中 いくらか雪山らしくなる

地蔵岳への登りは木の階段が続く道だ。

階段が雪で埋まり始めたところでアイゼンを履く。

 

ここまで背負ってきたスノーシューは出番がないと悟った。

 

いくらか雪山の様相になってきたところで気分は上がる。

トレースはばっちりで、歩きやすい。

 

山頂付近の霧氷

12時半前に山頂着。

人はいないが展望もない。

 

地蔵岳山頂にて

昼食を立ちながらとっていると、ちょうど雪が降ってきた。

いよいよ天候が崩れだしたようだ。

 

展望があると絶景のようだが、それはまたの機会だ。

下りは早く、小沼駐車場まであっという間に感じた。

 

ビジターセンターでトイレに寄ったが、人が少なくさびれた感じがした。

隣接する小さなスキー場も人はまばらだった。

 

展望なしはちょっと残念ではあったが、かりそめにも雪上ハイキングを楽しめたので良しとしたい。

 

雪はみぞれに変わりつつあった。

 

 

些細なことだが、メモとして。

 

今回着用したアウターは雨具(ヘリテイジ それもバーゲンで買ったもの)で、はるか昔にマッターホルンを自力登攀した時に着ていたものだった。

雨具としては厚い生地で、アクティブな冬山では使い出があった。

 

もはや雨具としては重くかさばる旧品のため、長らく使われることなく放置されていたものだ。

それを今回気まぐれで着用した。

 

駐車場に着いて脱いでみたら裏地の目止めが見事にはがれ、寿命を越えていたことが分かった。

 

ヨーロッパアルプスの他にも様々な山で活躍した愛用品だったが、気持ちよくお別れすることにした。

 

 

河又・楢抜山エリア雷岩で軽いクライミング

1/14(日)に河又・楢抜山エリアの雷岩で軽いクライミングをした。

メンバーはかみさん。

 

2月の初めに人を誘ってこのエリアに行ってみることになり、しばらく訪れていないので事前の偵察を兼ねての計画だった。

 

欅(5.7) 快適

通行止めとは知っていたが、仁田山峠へ車で向かってみたが早々に通行止め表示と通せんぼのタイヤが置いてあったのでこれは無理と引き返した。

 

河又の公衆トイレ近くに有料の駐車場ができており、これを利用して停めた。

高齢の管理人が数名おり、1日500円ということで支払った。

 

何台か停まっており、上方に棒の嶺方面に行く駐車場があることからクライマーと思われた。

 

河又のメインエリアを通っての行き方は久しぶりだ。

急登続きを覚悟する。

 

急登から尾根の傾斜が落ちたところから、以前ならトラバースして蛇岩に直接アプローチしていた。

 

これは悪い道で、最後の沢地に降りるところが急で足元が緩く怖い。

これを試しに行ってみたがやはり悪く、前夜に降ったと思われる雪もいくらか残っており、慎重を期して引き返した。

 

ロスタイムはあったが、雷岩に無事到着。

寄り道なしなら50分弱といったところだ。

 

日が当たるところは実に暖かく、このエリアの売りだ。

河又のメインエリアは数名のクライマーが登っていたが、ここは貸し切りだった。

 

チョークが各ルートについているので、ごく最近登られていたようだ。

 

陽春(5.10a)は左から逃げ気味で

左端のやさしいルートから順に登っていく。

 

若葉(5.9)はフリークライミングらしい登りを楽しめた

落ちはしなかったが、久しぶりのフリーで既登で易しめのルートでも考えさせられてじっくり登ることとなった。

 

かみさんも続いてリードで登った。

かみさんの方が正当な登り方で、きれいに登れていた。

 

昼を回ると下地にも日が当たり、風もなく心地よい。

真冬の1月半ばとは思えないほどだ。

 

バラバラ(5.10b)

プレクリ公認のエリアなので、1本目が高いところはプレクリしてみた。

いつもはプレクリはほとんどしないが、開拓者が勧めているところはむしろその意をくんで積極的にした方がいいのかもしれない。

 

クラック(5.7) NPだが今回は初のTR

たった5本で十分満足できた。

15時を回ったところで、陽が山際に隠れつつあり、早くも夕刻が迫ってきていた。

 

もと来た道を戻る。

河又のメインエリアはこの頃まだ日当たり良く、クライマーたちは帰る様子はない。

 

だいたい40分過ぎぐらいで駐車場に戻る。

そのまま近くのさわらびの湯に寄る。

 

さわらびの湯の手前は、以前と変わって冬のキャンプ(冬キャン)をするエリアに様変わりしていた。

帰路に着くころ(17時過ぎ)には夜のちょっと前くらいの様相になっていた。

 

 

小室山と城ケ崎

1/6-7に伊豆高原でかみさんと遊んだ。

3連休だが2日間だけとした。

 

1/6はでの時間が遅くなったのとそこそこの渋滞ですっかり岩を登る気がうせてしまった。

 

小室山から見た富士山と相模湾

通りすがりの思い付きで、かみさんが以前行きたがっていた小室山に寄ることにした。

 

この日は強風でリフトが停まっていたこともあり、ブラブラと散歩がてらに山頂まで歩いて登ることになる。

 

小室山から見た大室山方面

ジオパークということもあり、自然の織り成す景観は見事で一見の価値はあった。

 

コンビニで昼食をとった後、15時を回った頃にようやく岩場に着いた。

もう行くところは手近なかんのんがねくらいしかない。

 

ほたるいか 5.10aにTRで登る

すぐにTRが張れる「ほたるいか」にトライしてみた。

このルートは以前オンサイトで登れたところだ。

 

しかし、久しぶりに取付くとTRでもなかなかふんぎりがつかず、ようやく離陸してもクラックの抜けぐちの核心部でテンションを入れてしまった。

 

ほたるいかの右のラインを登ってみたが・・・

TRであるのでほたるいかの右側のラインにトライしてみた。

このラインは初トライ。

 

一見すると頑張れば行ける可能性があるようにも見えた。

かみさんが先に登り、難しそうだとは思っていたがこれは無理筋のラインだった。

 

登れる人は登れると思うが、デシマルなら5.11+はあるのではないだろうか。

多分ボルダーな登りであれば上級者なら登ることができるだろう。

 

しかし、自分たちにはいかにも無理なラインであった。

 

冬の夕暮れが迫る中岩場を後にし、スーパー経由で一碧湖に近い安宿に向かった。

 

翌日はコンディション良好であったにもかかわらず、昼近くまで宿にいてそのまま帰宅の途についてしまった。

 

渋滞もあまりなく、珍しくずっと来た道の国道135号を使って小田原の早川まで行き、いつもの小田原厚木道経由の東名高速で早い時間に帰宅した。

広島クライミングトリップ 天応烏帽子岩山銀座尾根・なめら岩

12/27から31で今春偵察だけとなってしまっていた広島へクライミングトリップした。

ライミングは2日間だけで他は観光していた。

 

メンバーはかみさん。

 

海上から見た天応山・烏帽子岩山銀座尾根(左上)となめら岩(中央下部)

 

12/27は移動と広島市内観光。

観光は主に原爆遺構施設を巡った。

多くが無料で見学できた。

 

路面電車の袋町駅で降りると旧日本銀行広島支店が目に入ったので、最初に見学した。

 

袋町小学校平和資料館

近くの頼山陽史跡資料館は、この日なぜか無料で見学できた。

 

本川小学校平和資料館

 

外国人で混んでいた広島平和記念資料館も、かみさんが行ったことないというので行ってみた。

重い歴史を感じさせられた。

 

相生橋から見た元安川原爆ドーム

 

12/28は広島から天応まで山陽線で移動の後、烏帽子岩に続く銀座尾根ルートにトライする。

 

2人のクライマーとすれ違い、あいさつする。

 

1P目は沢の左岸

 

松原尚之氏のR&S情報に寄った。

乾いた沢沿いの岩場はロープの必要はなさそうで、自然な登路を歩いた。

 

ミッキーフェースが見える2P目とされるあたり

 

3P目はボルトがあったのでいちおうロープを出す

4P目とされるところは普通に歩けた

踏み跡をたどってトラバースし、登山道がある銀座尾根に寄っていく。

 

5P目からはようやくクライミングっぽくなる 5.4

 

カムでプロテクションをとり、チムニー状をやさしい登りで越える。

核心部にはボルトがあり、親切設計だ。

 

テラス状の斜面を歩きを交えて登り、最終ピッチに臨む。

 

クラック沿いに登る 5.5

 

最後のワイド状部分が核心で、気持ちよく乗越す。

左足を思い切ってクラック左に乗せ込んだ。

 

核心部を乗越す

 

最終プロテクションを突起周辺にしたのでリードだと落ちてはいけないが、今回は何とかなった。

 

終了点から烏帽子岩が見えた

 

銀座尾根からの景観は素晴らしい。

 

最後の乗越しをかけるかみさん

 

尾根の踏み跡や〇印をたどると烏帽子岩に突き当たる。

以前も登ったが、今回も登ってみた。

 

烏帽子岩ピーク

 

日が当たって暖かで眺めがよく、ランチには絶好の場所だった。

 

ドンガメ岩の上より烏帽子岩方面を見る

 

烏帽子岩を降り、尾根上をさらに少し登っていくとドンガメ岩。

ここも前回登っているが、あらためて見ると海と山ののどかな景観に癒される。

 

ドンガメ岩の最前方部分に乗ってみた

 

足元には天応や沿岸の市街地に加え江田島などの瀬戸内海の島々がよく見える。

右手奥には広島方面の市街地も見えた。

 

この日はたったこれだけのクライミングで終了にした。

下山しながらナメラ岩の近くを通ったので、いちおう偵察しておいた。

 

第1ポピュラールート 1P目 5.5

 

12/29にフリーのエリアであるナメラ岩に向かった。

たくさんのルートがあるように見えたが、グレードがわかっているのは2,3本しかなかった。

 

一番やさしそうな第1ポピュラールートから登ることにした。

 

2P目Ver(直上) 5.6 上部より下を見る

このルートはウェルカムルートと思われ、実に気持ちよく登れた。

ランナウトしている個所もあるが気になることはなく、やさしくも楽しく登ることができる「ザ・岩登り」のルートであった。

 

昨日の銀座尾根がきれいに見えた

 

下降が60mロープだとギリギリなので、そこは初見であることもあり緊張した。

2回目の下降点もしっかり整備されていた。

 

同ルートでなく左にズレたところから下降する

2回目の下降中

 

取付きに降り立つと地元のクライマーの方々がいたのであいさつした。

R&S誌にこの地の情報をもたらした大もとである大田由孝(おおたゆたか)さんのグループであった。

 

親切にルートの概要や岩場の歴史などを教えてくださり、大変にありがたかった。

 

凹角ルート 5.8

 

おかげさまをもって終了点のことがわかり、安心してトライすることができた。

感謝するばかりだ。

 

ハイウェイ 5.8

 

そのうちに近くのルートで事故が発生した。手伝えることもないまま搬出作業がヘリコプターで行われ、緊張する場面もあった。

詳細は控えるが、事故者の命に別状はなく治療が受けられたのは幸いだった。

 

ホワイトコンドル 5.7

そんなこんなで時間が押してしまったが、〆の1本を登る。

グイグイ登れてenjoy!だった。

 

終了点に2人でいるところを大田さんが撮ってくれた

 

やさしいルートだけを選んで登ったが、十分に楽しめた。

 

夕陽が海に映えてきれいだった

他の日はだいたいコンビニ食だったが、この日の夕食は鯛めしやあなご、焼き牡蠣などこの地の名物を大奮発して賞味した。

この上なくうまかった。

 

厳島 うぐいす歩道にて

12/30は厳島へ。山陽線とフェリーを乗り継ぎ入島税を払って(船台に含まれて)上陸する。

 

学生の頃に来たことはあるが、当時はやれた鹿への餌やり中に鹿の群れに付きまとわれて怖い思いをしたことぐらいしか覚えていない。

 

ロープウェイ乗り場までのんびりと歩いた。

 

覚悟はしていたがロープウェイは30分近く待った。

それでも短い方のようだったが。

 

弥山山頂にて

ゴンドラとロープウェイを乗り継ぎ、山道様の歩道を20分ほど登って弥山の山頂に至る。

大勢の観光客が訪れていてた。中でも欧米系の外国人が多いのが目立っていた。

 

ちょっとしたハイキングコースだが、足元危ういような人たちもいて観光地然としていた。

 

厳島神社の大鳥居を神社外から

厳島神社も行ってみようかと思ったが、昼食もままならないほどの大混雑。

牡蠣カレーパンと揚げもみじ饅頭だけで済ませて、神社は入らずに周辺の散策にとどめた。

 

かみさんには申し訳なかったが、平家物語の世界を感じることができたからよしとしたい。

 

12/31は最終日。

天気は小雨ながら降ったりやんだり。

 

特に予定してなかったが、また呉に行くことにした。

 

正面には「また来て呉市」とも

呉港の周遊ツアーみたいなのを海上自衛隊がやっているようだったので、参加することにする。

時間あったので大和ミュージアムでの特別展で旧海軍の空母についてを見学する。

 

時間前に集合地に行ってみるが、昼を過ぎたあたりから波風が強まってきたらしく、小さな周遊船は欠航となってしまった。

 

残念ではあるが、気持ちを切り替えて広島行きのフェリーに乗船することにした。

 

呉港の桟橋にフェリーが入港してきたところ

駅近くで呉名物の細うどんを食べてから乗船する。

松山から来た船で、呉からの乗船はたったの4人。

 

どこにいても混んでいる年末にあってちょっとうれしかった。

フェリー会社は赤字だろうが。

 

海上から天応烏帽子岩山の一帯がよく見えた

呉湾の周遊がキャンセルになったおかげで海からの景色を堪能できた。

結果オーライ。

 

広島港を目前にして

広島港からは路面電車で広島駅に移動。

広島の東寄りの市街地を通り、その新旧を見ることができた。

 

駅で予約してあったあなご飯を受け取る。

お土産ショッピングや車中のつまみ用のたこや貝を買い求め、スムーズになったモバイルsuicaで新幹線に乗車。

 

新幹線利用の変容は、時代が変わったことを感じさせられる1つだ。

 

新幹線の車内で〆のあなご飯を食べる

 

21時前には自宅に帰りつく。

車内で爆睡したこともあってか、目が冴えてかみさんと一緒にアニメの「平家物語」を見て年越しをしてしまった。

 

 

湯河原幕岩にて

12/23(土)に湯河原幕岩で少しだけ登った。

メンバーはかみさん。

 

ベビーピナクル 5.9

広島の調整ぐらいで登ってみた。

何度も登っているところなので登れはしたが、軽快とはいいがたかった。

 

とはいうものの、この2本はお気に入りで、何回登っても楽しい。

天気も快晴で暖かく、気分は良かった。

 

No3ルート 5.10a

陽が山際に隠れるとすぐに体感が変わり寒さを感じるようになる。

そうなると15時過ぎくらいでも早々に退散となる。

 

この日は保養施設をリノベーションしたような宿に泊まる。

温泉はないが、安いわりにまずまずの施設だった。

スタッフがほぼ外国人(頑張っていて好印象)だったのが印象に残った。

 

24日はやる気が湧き起こらず、真鶴半島の付け根にある鵐(しとど)の窟を見学した。

敗走する源頼朝安房に渡る直前に潜んでいたという洞窟跡だ。

 

波による浸食や関東大震災での隆起により海辺から離れ、奥行きもなさそうな小さな横穴となっていた。

 

真鶴・鵐(しとど)の窟

 

そのまま帰宅の途につく。

渋滞もなく、昼過ぎには帰り着く。

 

渋滞がないとこのあたりはびっくりするくらい近く感じる。

K礒さんと二子山スーパーたこやん

アップするのが遅くなってしまったが、11/18にK礒さんと二子山東岳のスーパーたこやんで遊んだ。

 

かみさんも一緒だったが、K礒さんが取付きについてからのまさかのハーネスとギア忘れが判明したため、今回はサポートにまわってもらった。

 

西岳の彩はさすがに前回より薄くなっていた

飲み会メインの計画で、余興で登ったようなものだが、K礒さんの登りの早さについていくのがやっとで、岩場を走っているようだった。

 

フォローでマルチを登ることがほとんどないので、ある意味新鮮でもあったが。

 

最終ピッチの岩稜のピークに達する

東岳のピークに先回りしていてくれたかみさんが写真を撮ってくれていた。

 

今回は申し訳ないことしたが、いい写真を撮ってもらえてなおの感謝だ。

 

引いたところからだとこうなっていた

風はあったが、天気は良く快適なクライミングを短時間のうちに成すことができた。

 

東岳のピークにて

帰路の岩稜歩きのペースも早く、十分に明るいうちに下山できた。

 

スーパーたこやんだけのリクエストだったのでこれで終了とする。

買い物や風呂などに行ってのんびりしていたら結果的にちょうどいい時間になったのではあるが。

 

道の駅両神温泉薬師の湯 駐車場の紅葉は鮮やかだった

前夜から相当に飲み明かしてしまい、翌朝は遅い起床となった。

もっとも遅くまで寝ていたのは私だけだが。

 

どこかに登りに行くことも立ち消えとなり、昼近い時間となった頃に解散、帰宅の途についた。

昇仙峡・ハヌル

12/10(日)に昇仙峡の末端壁にあるハヌルにトライした。

メンバーはかみさん。

 

今年の9月に偵察はしていたのでアプローチはスムーズだった。

ボルダーのクライマーがいて、やはりそれなりに訪れる人がいることが見て取れた。

 

1P目 5.7 ワイド OS

天気はすこぶるよかった。

その上に季節外れの暖かさは快適なクライミングとなることを予想させてくれた。

 

ここまで暖かいとは思わず冬のレイヤリングで臨んだが、もっと薄着でもよかった。

 

1P目で乗越した場所から撮ったビレーするかみさん

1P目は短いがワイドサイズ。

出だしこそ緊張したが、足を入れ込んだら割とあっさり登れてしまった。

 

2P目 5.8 ガチャガチャからハンドで左上 OS

自信があれば1~2Pはつなげて登れるようだが、切って登ることで自分にはちょうど良かった。

 

テラスに上がると「情熱のバラ」5.14b(背後のクラック)が目に入る

テラスは1歩がいやらしいトラバース道を経て、3P目の取付きへ。

ここに残置ビナがあったことから、下降路であることが予測できた。

 

3P目 5.8 スラブからチムーニー OS

3P目はコーナーにクラックやフレークを備えたスラブ状で、上部はチムニー登りをすると楽だった。

 

特段難しいところなし。

終了点まで落ち葉の上を少し歩いて登る。

 

4P目 5.8 フレーク登りから微妙なトラバース

フレーク状はレイバックで。

フリクションがよく効く。

 

微妙なトラバースを越えたかみさん

最後のトラバースが少し微妙で、直前にカム#3で支点はとりたい。

いいところにある土に埋まった横向きの木はぐらぐらしていていつかはとれそう。

 

最終の5P目 5.9 ワイドから右フレーク状トラバース OS

以前あったらしい木や土はすっかり取り除かれていた。

出だしはワイドだが、右壁のち左壁が使え高度を上げられる。

 

フレーク状を右にトラバース ここの部分が天空(ハヌル)を感じさせられる

右トラバースの一歩がやや不安定だが、その先は手が良く、カムも#0.5~#2が3本入ったので割と安心して行けた。

 

最後の乗越は、下から見えないが思い定めたところに好ホールドがあったので難なく登れた。

 

オールOSで完登できたのはうれしかった

とはいえ、ここまで全力。

喜びもひとしおであった。

 

ボルトが1本もないトラッド・ルートで、低グレードながら味わい深い。

これは近来まれにみる好ルートだと思った。

 

かみさんもフォローながらノーフォールで登る ブラボー!

やがてかみさんも合流し、喜びを分かち合う。

久しぶりの会心の完登だ。

 

富士山がきれいに遠望でき、駐車場も眼下に見下ろせた

下降はほぼ同ルート下降。

シングル60mで登ったが、3回の懸垂で降りられるはずだった。

 

しかし、出してみると4P目の取付き付近にはわずかに届かず、慎重を期して5P目と4P目でそれぞれ切った。

 

3P目は安環ビナのところから取付きまで。

最終は来た時のようにトラバースせずにそのまま下に下降した。

 

ここは出だしこそジャングル様に草木があったが、コーナーのルートの終了点を横目にして地面に降り立つことができた。

 

末端壁の全景

人の声がすると思ったら、高校生の頃のユージが登った5.11cのシンクラックをTRながらトライしている若者が2人いた。

 

遅い昼食をとって、ジャムジャム84など他ルートを確認する。

 

15時30分頃下山開始。

帰りは30分ぐらいで駐車場に着いた。

すでに薄暮の様相だった。

 

駐車場近くから見た末端壁方面の岩場

 

このところの乾燥からか土は乾き、落ち葉を踏んでの下山ということもあり、体が埃っぽく感じられ温泉に寄ることにする。

 

「山梨日帰り温泉湯めみの丘」という双葉スマートIC近くの日帰り温泉に立ち寄る。

500円の低料金ながら源泉かけ流しということで人気があるらしく、満車で駐車場を3周ぐらいしてしまった。

 

日没するとそれなりに冷える。

風呂上がりの5時半頃ですっかり夜だ。

 

冬の中央道はそこまで渋滞ないはずが、都内に入ったところでよもやの事故渋滞。

関越まわりで渋滞なく帰宅することを選んだ。