昔仲間と高尾山

12/4(月)にK師匠とK礒さん、Y田御大と高尾山を登った。

 

飲み会メインの前座のような山行ではあったが、終始楽しく愉快に歩けた。

 

霞台から見た新宿・都心方面

この日は快晴で、展望も良かった。

高尾山でこれほど展望が良いのはこれまであまりなかったことだ。

 

木々の彩りも思った以上に良く、目を楽しませてくれた。

 

残り紅葉ではあるが、意外と美しい

コースはびわ滝道から霞台に出て、表参道を歩き、脇道通って弁天洞の横穴を見学。

最短で山頂に至り、昼食の後四号路から金毘羅台園地に至る。

 

金毘羅台園地て前にて

 

そこからは初めて歩く高尾駅方面への直通ルートを尾根通しに歩く。

 

国道20号線(旧甲州街道)に交わるところには古い道標があった

 

よく歩かれているようで、踏み跡もしっかりありほどなく(ゆっくりで約30分)国道20号線に出る。

 

そこから15分ほど歩き、高尾駅サイゼリアへ。

 

安いが痛飲した反省会の後、Y田御大とは別れ、K師匠とK礒さんとで分倍河原で2次会に至る。

 

そこそこで帰宅したが、なんとも愉快であった。

気の合った昔仲間との会合はたまには良いものだ。

皇居乾通り一般公開~北の丸公園

12/3に前回と同様で映画を見たついでに皇居乾通り一般公開~北の丸公園をかみさんと散策した。

 

こうした機会でないと近寄れない坂下門

 

富士見櫓を内側から初めて見た

 

富士見多門も初めて見た 石垣も算木組みですばらしい

 

乾門から出て北の丸公園をめざす。

 

北の丸公園の入り口にある銀杏の木は彩鮮やかだった

 

北の丸公園のモミジ林

 

この後、武道館の脇を通って田安門から出て、千鳥ヶ淵を少し見てから九段下に向かい、帰路に着いた。

皇居周辺と皇居東御苑

11/23に日比谷へ映画を見に行ったついでに皇居周辺と皇居東御苑にある江戸城本丸跡を散策し、行きがかりで見つけた国立公文書館の企画展や常設展をかみさんと見学した。

 

TOHOシネマズ日比谷にて

東京ミッドタウン内の映画館の窓からは皇居外苑日比谷公園など歴史の舞台になった場所がよく見える。

写真後方は日比谷濠とともにGHQがおかれた第一生命ビルや帝国劇場が見えた。

 

映画の後の昼食後、堀沿いに散歩してみた。

 

桜田門

後方には警視庁の庁舎ビルが見える。

 

眼鏡橋にて

それほど人は多くもなかったが、外国人はそれなりに観光しに来ていた。

 

上の写真は行きずりの外国人(欧米系)が撮ってやるとジェスチャーして撮ってくれた。

これが彼らの文化なのかとても自然だった。

 

もっとも海外旅行先で機器を渡すと、そのまま持っていかれてしまうのだろうが。

 

江戸城天守台から皇居東御苑を望む

セキュリティーチェックを経て皇居東御苑に入り、江戸城本丸跡地をブラブラする。

 

本丸の石垣はどこも登れそう

石垣が残っているところは、本丸跡地といっても天守が建ったことはなく、明暦の大火で3代目の本丸が焼けてしまった後に再建予定として構築されたがそのまま放棄されてしまったものだ。

 

帰路をとった北桔梗門から出ると、代官町通りを挟んで国立公文書館があり、そこで「病と生きる―江戸時代の疫病と幕府医学館の活動―」という企画展をやっているのが目に入り、無料であるのもあって見学してみた。

 

大日本帝国憲法の原本

常設展も興味深く、大日本帝国憲法の原本を見ることもできた。

 

とはいえ、日本の公文書たるや形ばかりでお粗末の限りであることは周知の事実。

微妙な感触をもって帰路に着いた。

 

 

 

 

 

太刀岡山左岩稜

11/26で太刀岡山左岩稜を登った。

メンバーはいつものかみさん。

 

このルートはこれまで3回登っており、それほどの困難を感じることはなかった。

 

 

ところが、寒くてフリーは久しぶりとはいえ、1P目5.9の出だしでバランス悪く、思い切れずに怖さからテンションを入れてしまった。

 

楽しいはずの核心上部クラックもなんとなく登れないような気がしてカム送りをして抜けてしまった。

 

 

2P目は5.7とさすがにやさしく、フットジャムを効かせて楽しく登れた。

 

 

3P目はやさしいジャムから乗りあがり、短いながらもワイドのオフィズス登りのセクションが入る5.8。

 

ワイドは奮闘的だが、それにしても踏ん張りが効いていない気がしてならなかった。

 

短いがスラブもしびれる。

これも2、3歩なのに立って感じる。

 

 

4P目は傾斜が緩み、岩稜歩きっぽくなる。

 

 

5P目はバリエーションの直登5.9のラインで行ってみる。

 

こちらから行ったのは初めてか?

プロテクションが最終木になるが、難しくはない。

 

終了点は短い溝にカム3本で作る。

 

 

6P目はやさしい登りと岩稜歩き。

 

 

7P目もちょっとした登りはあるが、岩稜歩きみたいなもの。

 

 

このあたりまで来ると景観もよくなってくる。

 

 

かみさんにはお約束のポーズをとってもらう。

 

 

8P目もちょっとした登りに岩稜歩きを交えた気持ちが良いもの。

広場で岩にスリングをかけて終了点とする。

 

 

やはりお約束のポーズをしてもらう。

周囲の山や集落が見渡せ、木々の色どりもよい。

 

 

最終ピッチ5.8はかみさんにリードしてもらった。

いつも私がしていたので。

 

核心部は一癖あるのだが、見事に乗り越えられた。

 

 

遠く富士山の冬景色も望むことができた。

 

 

岩稜ピークで立ち上がる。

 

 

ほどなくして懸垂で下降し、広場に戻る。

眼下にはさみ岩、さらに道の駐車場が見え、自分たちの車も見えた。

 

 

帰りはあっという間で、そもそも高さがない岩場であることがわかる。

 

それにしても登れなくなったものだ。

普段から熱心に登り込んでいないのだから、それは仕方がないのだろう。

 

でもやっておいてよかった。

また、ルートのクオリティーからも何度登ってもよいところであることがよく分かった。

 

帰りの渋滞を心配し、温泉などにもよらずに帰宅の途についた。

二子山にて

11/3-4に二子山で遊んだ。

メンバーはかみさん。

 

秋の色どりをまとい美しい二子山の西岳 スーパーたこやん2P目の終了点より

以前偵察だけした極近エリアは行ってみたかった。

3連休初日の道路は想像以上の厳しさで、高速に入るのも断念して一般道で向かうことにした。

 

流行りの熊ではなく、タヌキと遭遇

当然に時間はかかり、もうこの日はアプローチだけと腹をくくる。

なんとなく気分も悪く、モチベーションも低い。

 

ここにもクラック 5.8 OS

それでも、駐車スペースまでなんとなく来てみると極近エリアであればいくらか登れそうだったので、ついつい行ってみてしまう。

あまり人気はないのか、貸し切りであった。

ともかくも短く低グレードのルートにトライした。

 

天使のフェース 5.10a MOS

 

この日は極近エリアの2本のみだったが、気分的にはちょうどよかった。

 

道の駅両神温泉薬師の湯で車中泊

買い物はコンビニで済ませた。

 

連休初日の夜で混雑を心配したが、そこまでではなく、快適に利用させてもらえた。

 

翌日はのんびりではあったが、8時前には駐車スペースを出た。

昨年行ったばかりであり、アプローチなどだいたい覚えていた。

 

スーパーたこやん 1P目 5.8

久しぶりのフリークライミングであったが、低グレードということもあり快適そのもの。

 

気温も予報通りに秋とは思えない上がり方で暑さを感じる。

 

1P目の3本目ボルト上、クラック下あたりを登る

 

1P目終了点(ボルトあり)より見た紅葉が映える西岳

 

2P目 5.8

前回はプロテクションがとりにくい印象だったが、今回はそんなことは感じることなく快適に登れた。

 

3P目はロープを担いでの歩き。

 

4P目 5.7

 

少しもろさが目立つピッチだが、やはり快適に登ることができた。

 

5P目 5.10aの核心部?

ボルトに守られているから安心だが、一番力を使ったところ。

とはいえ、ワンポイントで思ったより簡単。

 

岩頭上に立ったところ

 

その岩頭上より撮影した西岳

 

終了点(ボルトあり)より岩頭上に立ったかみさんを撮る

 

終了点すぐ上にて両神山方面を背景に

 

10時半頃山頂着。

寛ぎながら支度を整え、すぐに下山にかかった。

 

下山路からの眺望も素晴らしかった。

易しいルートを登っただけだが、色づいた山の景色は一見の価値があると思えた。

 

登っている時にやたらと消防のサイレンがうるさいと思っていたが、なんとこの東岳の登山ルートで事故があったようだ。

 

現場は鎖場のある岩場のすぐ下。

そり状のバスケットストレッチャーに乗せられた事故者がまさに降ろされようとしているところであった。

 

最短ルートを降ろすようで、途中の木を何本か切って、その倒れる音がけたたましく響いた。

 

何もできないのでそのまま通り過ぎたが、また二子山の事故者がカウントされたのだと心そぞろにその場を後にした。

 

クライマーではなさそうで登山者のように見えた。

厳しいかもしれないが、岩場に相応しい備えをしていない人はこのエリアに臨むべきでないだろう。

 

東岳、西岳(一般道)ともに登山道は危険ではあるがいくらか整備もされていて、気を張っていれば落ちるようなところなどない。

 

原因など全くわからないが、凡ミスの類としか思えない。

落ちたら(滑落したら)即事故になる場所ではある。

 

小鹿野のレストラン イデウラで美味しいポークソテーを食べてから椋神社を訪ねた。

椋神社に奉納された龍勢

前から秩父事件龍勢で有名な椋神社は行ってみたいと思っていたが、これまで一度も行ったことがなかったので、念願がかなったということだ。

 

秩父事件関係略図など、いくらかの記念碑などあった

龍勢会館にも立ち寄り、井上伝蔵邸の見学と龍勢にまつわる諸事を学んだ。

 

龍勢会館の実物大の櫓展示

そのまま帰路とし、たいした渋滞にはまることなく17時前には帰宅した。

室堂・みくりが池温泉周辺

10/21-22で室堂・みくりが池温泉に宿泊し、周辺を散策した。

 

情熱を燃やした剣・立山界隈だが、いい歳だし温泉に入ることを主目的に旅をした。

メンバーはかみさん。

 

10/21(土)のみくりが池

予約を入れたのは6月に入ったばかりの頃。

思い切って個室とした。

 

扇沢あたりは晴れ間も見えていたが、黒部ダムではみぞれが横殴りで降り、室堂平は完全な冬景色な上に吹雪だった。

 

別角度からのみくりが池

室堂から10数分のみくりが池温泉までの道のりは、トレースがわかりづらいくらいに新雪が積もっており、冬山の本物感を感じることができた。

 

みくりが池温泉までの道のりは吹雪の中だった

14時前だったがチェクインし、名物のピザで生ビールを飲んでの昼食とした。

 

日本最高所の温泉は、源泉かけ流しでそのまま「最高」だった。

 

エンマ台展望台にて

翌日はうって変わった超快晴。

サングラスをしていないと目がおかしくなりそうな日差しであった。

 

エンマ台展望台より地獄谷方面を望む

 

みどり池あたりで立山を背に

 

吹き溜まりでは膝下くらいの積雪になっていた

 

ロープウェイから見た後ろ立山や黒部湖

 

黒伏山南璧中央ルンゼ 風の踊り場まで

前日にアプローチして、10/8(日)に念願の黒伏山南壁中央ルンゼルートにトライした。

 

メンバーはかみさん。

 

黒伏山南璧 全景(前日の下見時に坂下山トンネル付近より)

この壁の存在は岳人に2007~8年頃に雪彦山とセットで紹介されて知るようになった。

 

東北・山形と宮城の境近くにあり、けっこう遠いイメージがあった。

また、ルンゼルートということから悪く、湿っている印象もあった。

 

それでもこの黒伏山南璧というのは、尊敬してやまない古のクライマー小川登喜男が1928年(昭和3年)に南西稜を初登したといわれる場所で、いつの日か彼らをリスペクトして現代のクライミングスタイルで登ってみたいと念願することとなった。

(小川登喜男の初登については、実は肩までで正式な初登ではなかったらしい)

 

取付きからルートの1Pを見上げる

昨年はK礒さんと計画したが、コンディション不良と判断してアプローチ偵察だけとなった。

 

今回はともかくも1ピッチなりとも登っておかなければキリがつかないとの思いが強くなり、惰性ではあったが計画と実行に及んだ。

 

前夜の泊はP3でなく、道の駅天童とした。

アプローチ入り口まで車で30分とかからないので、この方が良かった。

 

トライ当日の天気は読み通りばっちり。

ただ、前日まで雨模様で夜まで残っていた。

 

アプローチはネットでゲットした地元の人御用達の道に替えた。

これは正解であった。

6時30分頃駐車スペース発。

 

意を決して1P目を登り始めた

 

8時頃取付き発。

壁は昨年同様に一部濡れており、どうかと思われたが、悪ければフリーにこだわらず人工手段を用いることとし、ともかくも風の踊り場までは行こうと決意していた。

 

すぐにあぶみを使ってしまった

できればオールフリーのつもりではいたが、濡れて立ったところにあるベタ打ちのピトンに用意していたあぶみを自然にかけてしまった。

 

残念!

 

4~5手の人口からフリーの登りとなる

久々のクライミングということもあり、正直怖さはあったが次第に慣れてきた。

 

安定したところに立てて一安心

易しめながら失敗ができない凹角の登りを経て、終了点に達する。

 

1P目終了点はラペルリング付きの新しめの支点

 

かみさんもA0を交えて速やかに登ってくれた

 

2P目は左上に登るところから

2P目はⅢで易しめだった。

 

2P目終了点からすぐわきを見ると赤茶けたハング帯が見えた

 

3P目は右寄りを登る

このピッチは5.8とのことだが、なかなかに微妙なフリーの登りを楽しむことができた。

要となるところにはハンガーボルトが打たれていたが、他はピトンであった。

 

終了点近くまで来たかみさん 後方はスノーパークジャングル・ジャングル

 

4P目 出だしから右寄りの部分

ここはびちょびちょで、ホールドが確かでなかったので1歩上げるのにA0した。

 

ようやくルンゼの立った壁が間近に見えてきた

このピッチは出だしこそ濡れていて悪かったが、その後は寝たスラブでⅢの登り。

 

4P目スラブ壁の終了点でビレイする

50mロープで2~3m余るくらい。

 

かみさんもどんどんと登ってくる

後方に道路が見える 最初の写真の場所が見えるということ

次の5P目以降はルンゼ状の壁の中に入っていく。

しかし、見るからに水流がありまともには登れなさそうに見えた。

 

5P目をとりあえず登ってみる

 

易しいが、部分的にいやらしい。

支点を見つつ、終了点を探す。

 

ルートを探しながら登る

上の写真の左の方のやや平の外形斜面に終了点を見つけた。

ぼろスリングがかかっているものだったが、ハンガーボルト2本だった。

 

しかし、うっすらとした水流の中にあり、そこに行く意味はないように思えた。

 

ここから、という立った上部壁を見上げる

ここまでだな、と思った。

 

小川登喜男へのリスペクト、十分に果たしたような気になった。

 

左トラバースして終了点に向かわず、そのままクライムダウンして4P目の終了点に戻った。

11時頃だった。

 

ルンゼを背に別れを告げる

ここまでと決めたからには速やかに下降動作に移った。

 

3P目終了点をめざして下降

ギリギリよりは余裕があるくらいで終了点にたどり着けた。

 

次は1P目終了点をめざし、やはり少し余るくらいでたどり着けた。

 

かみさんも続いて下降し、取付きに戻る

各支点はラペルリングが使え、最初の懸垂こそロープを引くのが重かったが、後は比較的楽に引けた。

 

取付きに戻ったのは12時過ぎ頃であった。

 

不安定な人道橋を渡る

アプローチは谷状の道で踏み跡もはっきりしており、たとえ夜間ヘッデン歩きになっても心配なさそうだった。

 

ただ、パイプをつないだだけの人道橋は不安定で、集中を要する。

 

かみさんも最後のエンタメを楽しむ

坂下山トンネルの駐車スペースに戻ると、さっきまでいたルートの全景が見えた。

 

途中敗退ではあるが、すっきりとしたやり切った感をもつことができた。

自分の今の実力からしたらここまでできたのは本望で、満足しうるものであった。

 

汗を流しに、それほど遠くない温泉に向かった。

 

温泉で寛ぐ

この温泉は500円と比較的安く、源泉かけ流し、その上に空いていてのんびりと寛ぐことができた。

 

道の駅に寄って買い物し、帰路に着く。

 

さしたる渋滞もなく、自宅には22時過ぎには到着した。

 

かみさんに今回もあらゆる面で加勢してもらったことに感謝しかない。