雨降山 西尾根「野猿返し」

2021年8月28日(土)に小川山の東隣、東俣沢にあるという「野猿返し」を登ってみた。

メンバーはかみさん。

 

コロナ禍の世の中で、気分的にずっと出かける気にならず、実に久しぶりの外出になった。

本当は廻り目平でキャンプもしたかったが、満車の表示であきらめた。

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野猿返し 全景

偵察だけの予定で遅い時間(12時頃)に到着。

この暑さ(川上村で31度くらい)でこの時間帯であれば先行少なく、後続もいないとみて急遽登ることとした。

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1P目

久しぶりだがすこぶる易しいルートであるため、それほど苦ではなかったが、なんといっても暑い。

屋外に出続けること自体が8月では初めてなので、不測のふらつきや熱中症になることが心配だった。

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各ピッチは短いため、全13Pとはいえ時間はあまりかからない。

ロケーションがそこまでよいとは思わなかったが、ザレやがたつきは意外と少なく、多くの人が訪れたことが見て取れた。

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リッジへの乗り込みが全ルート中で最大の核心

4P目の5.6のセクションが核心で、リッジへの乗り込みはいくらか躊躇させられた。

乗り込んでみれば手足もあり、それなりだと思えるのだが、数少ない小川らしいクライミングのセクションであろう。

 

すぐ先の5.7のピナクルもとりつくまでいささか躊躇したが、ちゃんと手足があった。

また、ピナクル先のボルトの位置と意義は重要で、よく考えたものだと感心した。

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ピナクル先のボルトはよく考えられている

10Pを越えたあたりから日が陰り、涼しくなったが時間を気にするようになった。

やせた岩稜の歩きにちょっとした上り下りが加わったようなものであったが、あまり舐めないようにして基本ロープを使った。ビレイはグリップだったりしたが。

本当のちょっとした動きはロープ束を担いで移動した。

 

16時半頃、終了の木から下降開始。

先行パーティーはいたが、追い付くことはなかった。

後続がなかったことが気持ち穏やかに、楽しく動けた要因だろう。

 

結局は日帰り(夕食済ませ、自宅到着は22時頃)となったが、このあたりでもルートを選んでタイミングが良ければこんなクライミングができるものなのかと感じ入った次第。