6月27日(土)に秋川水系盆堀川千ヶ沢石津窪を沢登りしてきた。
メンバーはかみさん。
梅雨の中休みにあたってラッキーだった。
盆堀川の入口近くにある黒茶屋の前はよく通過したものだが、こんな近場にエキサイティングな好ルートがあるとは知らなかった。
ロープを出すような登りは末広がりの滝、2段の滝、そして大滝の3箇所。
いずれもⅢ~Ⅲ+ぐらいのピッチグレードで、大滝以外は実際の登攀部分は数メートル程度で短め。
この日は降雨こそ無かったが、陽ざしはほとんど無い曇天の空模様。
飛沫のかかる箇所だけでなく、あらゆる岩が湿っていてあまり良いコンディションとはいえない様相であった。
8:20頃駐車スペース発。
調べておいたとおりアプローチは良く、すんなりと入渓できた。
ロープを出した末広がりの滝と2段の滝はぬめって悪相であったが、ホールド良く短いこともあって大滝への良いアップになった。
10:00ごろ大滝着。
大滝は正面から見るよりずっと寝ていて何とかなる気がしたが、なにぶんぬめっている。
それに落ち口に抜ける最終部分はけっこうな水流通しのウォータークライミングになることは必定で、相当の気合いが必要であった。
沢靴をフエルト地のものにしておいたのは好判断であった。
意外と支点があった(ハーケン3箇所)ので2/3くらいの位置にあるテラスまではすんなり行けた。
そのテラスにも2本ハーケンが残っており、最悪の転落は免れそうに思えた。
ラインを見定め、思い切って水流に突っ込んだが、これが苦しかった。
登る行為は一時的でも息が止まっているところにそれなりの水流を浴び、視界も妨げられた。
手足がすんなり定まらず、恐ろしい思いをした。
それでもホールドがガバで良いおかげもあり、水流中を4手ほどがんばったところで安定したところに至り、抜けることができた。
大滝から先は平凡になり、ほどなくして一般的溯行終了点を示すケルンに至った。
これが11:05頃。
昼食をとって、後続の2人組が追いつく前に出発した。
ジオグラフィカを使ったGPSの威力が炸裂し、わかりづらい下山も問題なく完了できた。
ピンポイントで現在地がわかるというのは反則ものだが便利である。
一度は間違えかけた尾根を修正、正しい尾根は仕事道らしくそこそこわかる踏み跡があった。
沢に降り立ってからも千ノ沢に突入することなく、すぐに橋のたもとに出られた。
12:55頃に駐車スペースに戻る。
その後、温泉目指す。
一番近い瀬音の湯は週末休業中なので、少し離れたツルツル温泉に向かう。
JAFカードで割り引き。
さっぱりして帰宅するが、運転のかみさんと私自身も眠気を我慢できなくなり、狭山PAで休憩。
一眠りして17時頃に帰宅する。
半日コースではあったが、ほどよい刺激の好ルートであった。