福島・猫魔ヶ岳スノーハイク

2/11に福島・猫魔ヶ岳をスノーハイクで登った。

メンバーはかみさん。

 

雄国沼から見た猫魔ヶ岳方面

 

前日の2/10に裏磐梯高原へ向かう。

 

2/10に磐梯山噴火記念館より見た磐梯山

この日は天気も良く、磐梯山がよく見えた。

当初の計画では、ネコママウンテンスキー場の北エリアのリフトを利用してアプローチする予定であった。

 

ホームページを見て疑念がわいたため前もって問い合わせたところ、電話では登山者の利用を拒絶するような対応であった。

 

しかし、メールでの星野リゾートへの問い合わせでは、スノーシュー利用を認めて料金表示があった。

 

そこで、実際にスキー場に行って問い合わせると、メールでの回答の通りであった。

 

喧噪のスキー場でかみさんと相談し、歩きが主体となるサブプランの雄国せせらぎ探勝路入口からの往復とすることにした。

 

雄子沢川沿いのトレースに沿って歩く

2/11は大崩れではないものの、天気はいまいち。

支障なしとして雄国せせらぎ探勝路から7時50分ごろ入山する。

駐車スペースは一杯で、最後の一台であった。

 

避難小屋への分岐にて

トレースはあるものの、雪上散歩?のような目的不明な踏み跡もあり、少し迷う。

おおむね沢に沿ったルートだった。

 

避難小屋は立派なものだった

避難小屋から雄国沼に向かい、夏道があると思われる方向に進路をとる。

ここからはトレースなく、GPSを頼りに進む。

 

雄子沢川を橋で渡ってからはトレースなく、自力勝負となった

地形図からも明白であったが、数カ所のそそり立った沢状地形を横切らなければならないことは予想していた。

 

沢状地形を横断するところが難所

傾斜の緩い樹林帯の登行は順調で快適であったが、不安は付きまとった。

視界はあるが、陽は射さない。

 

見上げるとわずかな青空と見事な霧氷

おかげで霧氷が解けずに美しい景観で目を楽しませてくれた。

 

雪や氷の枝ぶりは殊更に美しく趣深い

3つほど沢状地形を越えたが、猫石の手前の沢はやや深く、越えても尾根の傾斜が立っているようだった。

 

そこで進路を夏道から東の尾根に切り替え、途中でトラバースして猫魔ヶ岳の尾根に取り付いた。

 

東の尾根を離れ、猫石との鞍部付近をめざしてのトラバース

これは正解で、猫石はパスになったが猫魔ヶ岳には急登なくアプローチできた。

 

山頂まではもう一息の登り

スノーシューですべてこなせ、マウンテンサポートは一部使ったに過ぎない。

 

山頂部にて 周囲は何も見えない

山頂には12時過ぎに到着。

山頂を示す人工物はなにも見当たらなかった。

 

これが証拠

一瞬視界が取れる時もあったが、晴れていれば磐梯山や飯豊・朝日方面も見渡せる好展望は望むべくもなかった。

 

わずかなガスの切れ間にネコママウンテンスキー場の南エリア方面が見えた

視界なく、吹きさらしの山頂部でのんびりすることなく、下山の途に就く。

帰路は自分たちがつけたトレースがあってかなり楽だった。

 

帰路も沢地は難儀するが、トレースあるので気は楽

あっという間に雄国沼近くまで降り立つ。

 

雄国沼近くまで来ると一安心

この頃には天候も落ち着いており、沼の先や山並みの遠望が利くこともあった。

 

雄国沼北東の山並みに一瞬の青空がのぞく

 

沼畔の道は風で吹きさらし

 

猫魔ヶ岳方面をバックに

ほんの一瞬のような短い間のこの時だけ山容が見えた。

頑張った御褒美か。

 

避難小屋に掲げられていたジオパークの説明板

14時頃に避難小屋に到着、行動食をとる。

それから順調に進み、15時過ぎに駐車スペースに到着する。

 

最後の1台であった。

 

アプローチはアイゼン、避難小屋から山頂までの往復はスノーシューで通した。

トレースなく、危険な沢の横断があったが、自力で踏破することができた。

 

かみさんと力を合わせて歩きとおせたのが良かった。

景観はほとんどなかったが、充実して満足のいくスノーハイクとなった。