ついにかねてからの夢だったカナダ・スコーミッシュを訪れることができた。
クライミングが目的ではあるが、ゆっくりと彼の地で身体を休めカナダの大地を堪能することも大事だと考えていた。
日程は移動を含め8月3日~8月17日。
メンバーはかみさん。
心強いパートナーだ。
宿はダウンタウンのホテルに連泊した。
風邪が治りきっていない中ではあったが、易しくもポピュラリティの高い良質のルートを探して登り始めた。
今回、私が目指し登ったルートはほとんどがトラディショナルルートだった。
その中でもクラシックとされるエリアを代表するものばかりを選んだ。
日当たりや人の流れなど登るタイミングを計るのも重要であった。
上の写真はSMOKE BLUFFSの「Quarryman」5.8。
難しくはなく、グイグイ登れる感じがたまらない。
大人気ルート。
マルチも登った。
スコーミッシュのメインエリアTHE CHIEFで最も親しみやすいルート「 Banana Peel」全8Pで最高5.8を選んだ。
これも難しくはないが適度な手応えがある。
最終ピッチ手前辺りから見たスコーミッシュのダウンタウン。右奥はガリバルディ山。
岩場は街からごく近い。
マルチの後ではあったが、THE CHIEF右端(南)にあたる「Slot Machine」5.8 2Pにトライする。
これも有名なルートとあって快適この上ない。
登る前にゴンドラから上の写真のように見えていた。
すばらしく印象的で、ひっきりなしに誰か登っているように見えた。
やはり易しいマルチのSHANNON FALLSエリアの「Skywalker」5.7全5Pも取付で順番待ちした甲斐があった好ルート。
上の写真は4P目のSkywalkerセクション。
小川山のセレクションより短く容易だ。
全ピッチ楽しい。
スコーミッシュといえばこれ!SMOKE BLUFFSの「Penny Lane」5.9。
出だしこそデリケートだが、意外に登りやすく快適だった。
人気ルートではコンディションが良いと人が途切れない印象。
THE CHIEFの懐にある有名な世界最難クラックといわれた「 Cobra Crack」5.14bを雨レストにかこつけて見学しに出向いた。
アプローチもなかなか。道はいいが、急傾斜を1時間ぐらい歩く。
堂々たる被ったクラックは、雨音とともに様々な物語を静かに語りかけてくれた。
SMOKE BLUFFSで最も賑わっているのはNeat and Coolエリアだろうか。
住宅のすぐ裏にある(上空に電線も見える)。
「Neat and Cool」5.10aは今回のツアーで初めてテンション入れてしまった。
ムーブを探って、2回目で無事完登できた。
人気のほどがわかる好ルートであった。
レスト日にはウィスラー山に登って楽しんだ。
登ったといってもゴンドラとリフトを乗り継いでのもの。
山頂部にはカナダの人が大好きな吊橋がある。
景観もすこぶる良好。
山頂からは広く歩きやすいトレイルがあり、そこを下る。
右のとんがりはザ・ブラック・タスク。
恐らくキャッスル・タワーズ山あたりまで見えている。
またまたNeat and Coolエリアで強い陽ざしの中「Flying Circus」5.10aを登る。
今の自分には10aでもオンサイトは嬉しい。
SMOKE BLUFFS最終ルートは「Mosquito」5.8とする。
やはり陽ざしが強く、暑い。
ここは“登魂”で登り切る。
人気ルートのクオリティーは高く、裏切られることはない。
最後はボルトルートもということでCHEAKAMUS CANYONのマルチルートを登る。
上の写真は「Charltte's Web」5.9の2P目で5.7のセクション。
このエリアは駐車場から徒歩1分以内と超至近。
この後、最後の最後にMURRINエリアの易しいルートを登って〆とした。
今回もいろいろトラブルめいたことはあったが、病気や怪我なく無事終了できた。
トライしたルートは1テンと真弓に譲った1本を除き、全てオンサイトで完登できた。
真弓もほとんどのルートをリードで登れた。
クライミングの愉悦を堪能し、無事に帰国できたことは満足の極みであった。
今回もかみさんに深く感謝したい。