表丹沢 小草平ノ沢 沢登り

7月11日(土)に表丹沢小草平ノ沢を登った。

 

メンバーはかみさん。

 

表丹沢県民の森駐車場は混むとの情報で、前夜発とし金曜日の夜10時過ぎに自宅を出発した。

 天候は予報通りの雨が降ったり止んだりで、当然ながら駐車場には1台も停まっていなかった。

 

翌朝も昨夜同様降ったり止んだりの天候ではあったが、予定通り出発する。

もともと降雨でも登れるだろうことを想定していたからだ。

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小草平ノ沢 最初の滝

出だしは思ったよりは雨は降っておらず、水量もやや多いとは思うがそれほどでもなかった。

雨は後半で一時雷雨にもなったが、溯行に支障はなかった。 

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序盤の3段の滝は右岸を容易に登れた

初級とされ、1級の沢ではあるが短くも登攀的な滝がいくつも連なり、なかなか味わいがあって楽しめた。

安全を期してできるだけロープ(20m)を出すようにした。

 

要所には支点や終了点があり、中にはりっぱな埋め込みボルトもあった。

恐らくガイドらが利用するからであろう。

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最後の「登る滝」となる二俣の左に架かる7m滝

沢自体はすこぶる短く、約2時間で大倉尾根に突き上げた。

 

全体にミニゴルジュ状態で、あまり明るさはないが、短い中にもコンパクトに楽しい要素が詰まった遊べる沢であった。

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10時前には堀山の家につき、支度を調えてから小草尾根を下降した。

要注意の尾根となっていたが、目印や配慮(迷いやすい尾根の規制線)がそこここにありGPSの威力もあって全く問題なく二俣に至った。

 

そこからの平凡な林道歩き中(西山林道の勘七橋手前)、後ろを歩くかみさんの呼びかけでヒルがうじゃうじゃとズボン裾や靴にまとわりついているのに気がついた。

 

出発時から警戒はしていたが、こんな開けた林道上でか!という衝撃が走った。

必死で引きはがしたが、数(10匹ちょっとぐらいか)といい勢いといい恐怖そのものであった。

もちろんかみさんも同じくであった。

 

繊維にがっちり食いついて簡単にはとれない。

沢靴やインナーも脱いで、持参のヒル忌避剤を用いたりしてとにかくあらん限り速やかに取り除いた。

 

経験上のお約束で、たいていはすでに他にも取り付いているだろうから早く全身をチェックしたかった。

急ぎ足で駐車場まで戻り、全身と服の裏まで確認。

そしてやはりズボンに2匹取り付いているのを見つけたが、幸いにして血は吸われていなかった。

 

かみさんも同様に確認したところ、やはり2匹ほど出てきた。

かみさんは足を1箇所と手の指の爪の付け根(取り除こうとした折)を吸われたものの、それくらいで済んだのは幸いであった。

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大小様々なヒルに襲われた

ここで取り除いたヒルは残さずライターであぶって処置した。

 

帰路に湯花楽 秦野店(事前入手の割引券あり)に寄ってからも警戒していたが、無事なようだった。

あれだけのヒルにたかられて全く血を吸われなかったのはそれだけ慣れたおかげか。

 

自宅に戻ってから、かみさんのズボンにまだ2匹もいて驚いた。

お持ち帰りをしていたのだ。

早速に処置した。

 

雨が降っても楽しめる、短い沢旅でそれはそれでよかったが、ヒルの印象が強く残ったものとなってしまったのは場所柄、季節柄いたしかたがないか。